この世の無常や怒り、悲しみ、憎しみを全てイブ君が代弁してくれた。辛かっただろうな、痛かっただろうな、生きていたいって実は一番苦しい。ありがとう、イブ君、姫ちゃん、逢魔が時が来たらさ、2人を思い出すことにするよ。
大人になってしまった私には全力でぶつかり合った2人が眩しかった。R18である理由は暴力、ドラッグ、セックスで気軽に聴くのを躊躇うかも知れない。でもラストは必ず感動するはずだ、誰しも独りぼっちの辛さを知っているから。
イブ君がいる世界は現代だけれど、歴史的な尺度で見れば、実は日常の先にこの物語があった時代の方が長い。
今というフィルターを外した途端、芸術、文学、音楽、舞台、映画で幾度となく触れた世界だと気付かされる。
そうか、あの作品達に当時触れた人達が熱狂し、陶酔した気持ちが初めて、分かった気がする。脚本が文学作品だし、そこにいる姫ちゃんも纏めて愛してあげて欲しい。
演技力に全幅な信頼を寄せている六条銀さんが出演してなければ手に取らない作品だったと思う。あの大人になり切れない…そして経年のイブ君をこの世に存在させた胆力に圧倒されっぱなしでした。六条さん、本当に貴方は素晴らしい声優さんです、出会えて良かったです。イブ君の発する言葉が泣けるし刺さる、もうさ、愛おしさで壊れそうになる。神様になれないって分かってても神様になりたくなるじゃん。
最後に「さよならだけが人生ならば、また来る春は何だろう、めぐり会う日は何だろう、やさしいやさしい夕焼と、ふたりの愛は何だろう、さよならだけが人生ならば 人生なんかいりません」本編には無い詩の一部を知ると、この作品のハッピーエンドがより胸に残るのではないでしょうか。ラストの電車に乗らず通り過ぎる音が姫ちゃんの答えだった描写があまりに美しかった。
超大作を制作して下さったこぐまクッキー様、そして六条銀様、一生忘れられない作品をありがとうございました。