いつも脳味噌とろけたようなレビューを書いているのですが、
今回ばかりはそうもいかないと。
本作、とてもいいんです。
布団が擦れる音、彼の呼吸音、雪が降って、雪が解けて。
屋根から雪が落ちてきて、「うわ、」なんてたわいの無い会話をして。
じりじりと夏の暑い日に鳴く蝉の声だって、思い出の1つ。
キスの音、肌が触れる些細な擦れ、
吐息、液の音、笑った時の喉の音。
遠くから貴方を呼ぶ声がして、近くで愛を囁く彼がいて。
フォーリーサウンドの真骨頂でした。この現実感。
季節と社会に振り回されて、また会おうの約束をする幸せ。
私にとって彼がいる幸せ、
彼にとって私がいる幸せ、
でもそれは案外雪みたいに不確定でアンバランスなのかもしれません。
購入して頂ければ、とにかく購入していただければ分かるんです。三橋さんとwhite mistの方々が造り上げた全てが、詰まってるんです。
私たちの住む世界の幸せを噛み締めて。
たった今この一瞬は、
たった今二度と取り戻せない過去になっていくんです。
不思議です。全て知って、幸せで切なくて涙が出ました。
このゆきのひにまた出逢えますように。