SETZ'님의 리뷰 일람

セリフが(ほぼ)無いこの作品には、所謂『ネタバレ』が存在しないのかも知れませんが、具体的にではなくともレビューを上げる方それぞれの解釈が「これから聴く方」の想像力に方向性をもたらさないために、できれば先入観なく、まっさらな状態で聴いていただくことをお勧めしたいです。
それだけ、聴く人が独自のイマジネーションをより広く深く展開できる作品だと思うので。


万屋さんの前作『マイダーリンはセイギのミカタ!?』本編の別枠で収録されていた、今作と同タイトルの『_monochrome_SEX』を聴いた時。あれだけの作品を創り出された企画者さまと演者さまに尊敬と感謝の気持ちをぶちまけずにいられないほど衝撃的でしたが…
今回もまた、あのときの熱い高揚感が再来し、更なる歓びが訪れてくれました。
ナニをしているのか分かりません…?
こんなに情景の浮かぶ音声作品、なかなかないと思いますが?
シーツの上でふたりが醸し出す、ほんのりと温かみのあるやさしい空気感が…やがて激しく熱気を帯びていく様。その温度の変化すら、自分の身体で感じられる気がします。
表情がどう変わっていくか。淡く重なっていた唇が頭の重みごと被さっていき、優しく触れていた指先はいつしか激しく責め苛む力を込めて蠢くようになる。
セリフがひとつもなくても、演者さんはそのすべてを演じ切っていらっしゃいます。
聴いているこちらの感情を、これだけ揺さぶることができる三橋さん(と、前作の近衛さん)…
通常の(という言い方は正しくないかもですが)セリフによって紡がれる物語以上に、豊かな語彙を持っている気すらします。
本当に素晴らしい…どんな言葉にしたらいいのか分からない…私には語彙が無くて申し訳ない…
こんな作品たちを世に出してしまった万屋さん…どうしてくれるんですか(笑)
でもまだこの先を期待してます!

レビューと言うよりは、かなりネタバレしながらの主観ダダ漏れな感想です。本編の内容を素で楽しみたい方はご覧にならない方がいいと思います。ただただ、この作品に対する私の気持ちを表したかっただけなので!
dlsiteさんからの発売開始お知らせメールが来るより先に購入完了してたほど待ちわびていた万屋さんの新作!
極道旦那IIの時はTwitter見てなかったので発売されるまでの動向が分からずただヤキモキしてたから!Twitterフォローしててほんとに良かった!

以下、感想。


甘い。とにかく甘い。CV近衛さんの声が、低いのにとろとろな甘さ。そしてセリフの端々に籠る吐息がまた甘い。オラついた責めをするタイプだと勝手に思ってたから(試聴にない部分ではきっとそうに違いない!と)、あれ?意外と優しい?イイ意味で裏切られた…?とか一瞬、思ったけど。真綿で包んでから徐々にギリギリと締め上げていくよ、真道くん。正に『甘い拷問』。

機動隊っていう仕事柄、彼女には『見せられない』部分がある。それを『見せてくれない』『何か隠してる』って色々勘繰ってるのを、どうにかしたくて。
言葉にしちゃいけないことがあるのは解って欲しい。だから言葉にできることはたくさん言う。「好きだよ」「愛してる」「可愛い」。でも饒舌にはなれないから、他の言葉にならない感情は全部、カラダに教え込む。どんなに無理を強いても。限界とかないもんね、伝えたい気持ちには。

溢れ出した彼の心情を、彼女はちゃんと理解して、受け入れて、笑顔を返せた。きっと大丈夫、『happy ending』だから!

まだまだ書き足りないほど言いたいことはありますが!とにかく!

セイギのミカタは…彼女が一番大事な
極上あまあまダーリンでした。

それでいいのか?イイに決まってる!
愛は世界まるごと救うからね!

少々ネタバレありです。

最初こそ、ちょっと情けない感じが漂ってるんですが「お嬢さん」と出会ってからはグイグイきます。
そこかしこに「ん?そういうこと言うキャラ?」「え?なに今の発言?」って思うようなセリフがあって、製作者さんの匂わせ方が上手い!

CVのアビスモ・ゲレーロさんのお名前は初見でしたが、皆さん仰るようにホントいいお声です!この声で「お嬢さん」とか呼ばれたらそりゃオチるよ…っていう。でも寧ろお嬢さんの方が最初は積極的で、剣士サマのがタジタジになってて可愛いくらいでした。そこからの形勢逆転がまた最高…!

最後は「やっぱそうだったのね!」って展開があってのハッピーエンド。おまけのお話がまたラブラブで。ただ、そこでは「お嬢さん」じゃなくてちょっと違う呼び方にして欲しかったなー…というのがひとつだけ残念だったところ。ただ私がアビスモさんのお声で別の呼ばれ方してみたかっただけ( ´艸`)

オジサマに「お嬢さん」って呼ばれて嬉しくない乙女はいないはず!ぜひともお聴きになって絆されて欲しい作品です!

少しだけネタバレありです。

こちらのサークルさんの作品は、以前『 LOVE POSITION -密着Slow Sex- I』を聴いて以来、2作目の購入です。
CVの猫野さんは初めてのお声だと思います。

優しく惹き込まれるストーリーと、カラダの芯に響くお声で紡がれる台詞。結構な長尺の作品、夜中過ぎに聴き始めたのにもかかわらず最後までしっかり堪能させて頂きました。
かなり激しい音響効果の入ったシチュCDを聴いていても、寝オチしてしまったりするのが通常なんですけど…ホントすごかった(^_^;)

濃密な絡みのシーンでは、リアルに涙が出てきてしまって…自分でもビックリしました。
朝は本当に温かい腕の中で目覚めたような感覚があって。どちらも初めてのことです。

お酒やカクテルに纏わるエピソード。気の置けない昔馴染みに翻弄されて、少しずつ変わっていくヒロインとの距離。余裕を見せつつも想いを隠せなくなっていくマスター。 終始、静かに流れる心地良いジャズの響きと相まって、アダルトな空気感を存分に味わうことができました。

ここまで幸せな気持ちに浸れた作品は今までなかったです。でも…こんな世界を知ってしまったこと…『後悔してしまうかも』です…。

八重歯の覗くキャラに一目惚れ。俺サマ系だけど何処か可愛いげの見え隠れする設定に心惹かれ。決め手はキャストさんのお声!この作品でysd.さんにハマりました。一聴き惚れ…。
サークルさんのサイトに載せられたSSを拝見して知った、幼馴染みの立場から相手への気持ちを自覚した瞬間の言動ったら…最高でした。
自分がどれだけ彼女のこと好きか思い知ればいい、とばかりに責めます(笑)
ヒロインちゃんの、心と身体の反応バランスが不安定―なんだけど、ほんとに彼が好きで一生懸命ついていこうとする健気さ、それを理解してあげる余裕をギリギリ持てる竜也くんの心情を表現していくシナリオもすごくすごく良かったです。そしてそれを生きたキャラに仕上げたysd.さんのお声が本当に素敵です。
自信家な男の子が結局は彼女に振り回されてめろめろになっちゃってる姿、とってもイイですよ!