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「ヴェルタレス王国物語~ヴァイス~」 へのレビュー

    • そういうシーン以外を繰り返し聞くことは滅多にないんですが、この作品はむしろ、そういうシーン以外を繰り返し聞きたいと思える作品でした。

      父王から嫌われ、不遇な環境に置かれたヒロイン。
      ヴァイス以外の兄たちも父王と兄ヴァイスに逆らえず、一生懸命に妹をいじめているように見せようと取り繕う姿があまりにいじらしく、そしてヴァイスからの刷り込みにより、本当に自分は彼らから憎まれているのだと思い込んでいるヒロインのかわいそうな状況に、キュンキュンしました。

      そしてヴァイス兄さまのセコムが高性能すぎる件。
      弟が少しでもヒロインに接触しようものなら、一度帰ったあとだろうが、遠く離れた戦地からだろうが、敏感に察知して駆けつけます。
      しかもあの人、絶対駆けつけた後すぐ声かけてないと思う。
      木陰とかに隠れて、言い逃れできないところまで触れ合わせてから一番効果的なタイミングで現れてると思う。お腹がどす黒い。

      意外だったのは4男のレーヴェでした。
      他の3人の兄たちよりも幼くツンツンしてる感じは、最初あまり好みではなかったのですが、彼には唯一、間接的とはいえヒロインが理由で実の母が殺されたという、本当に彼女を憎んでいてもおかしくない理由があって、でもそれは自分のせいでもあって、愛する人を誰も守ることができない自分の無力さ、愚かさ、後ろめたさを嫌悪しつつ、それでも彼女を愛して大切にしてあげたい、でもできない、という葛藤が、短い演技の中に凝縮されていて素晴らしかった。シナリオはもちろんですが、声優さんの演技も素晴らしいからこそだと思います。

      Duskさんなので、彼らは全員ヒロインを心から愛しています。でも期待を裏切ることなくそろって歪んで病んでいる、または病んでいくので、致すシーンはわりとひどいです。大満足です。
      ファンタジーなDuskさんもとても良いなと思いました。

      4人が役に立ったと答えています

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