穂積さんのレビュー一覧
レビュアーランキング | 2位 | (役に立った数:9,429件) |
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投稿数ランキング | 38位 | (総レビュー数:2,651件) |
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純情な同級生、肉食な先輩と来て三本目は超奥手な最上級生です。
一見すると初手の純情な同級生と被っているようでいて、2つの差別化があります。
1つは葛藤の長さです。
同級生ヒロインは性欲処理に任命されてから戸惑いこそしたものの、元々仲が良かったのもあってか翌日には活動をスタートしています。
しかし、この3年生ヒロインは奥手ゆえに踏み出せず、何かと多忙を装い、言い訳を見繕って逃避を繰り返しています。
一方で、お役目を引き受けた以上は活動に参加すべき責任感にもさいなまれています。
もう1つはやはり上級生のお姉さん感です。
ロングヘアーのたおやかさ、気弱だけど包容力のある優しさ、なにより3ヒロイン中で最大級のバストが圧倒的な貫禄を醸し出しています。
恥ずかしそうにしながらも意を決して身を許し、下着を外して支えを失った胸が自重で一段揺れる重量感が必見です。
そんな中でも常に羞恥心に頬を赤らめ、ドキドキの緊張とビクビクの興奮を身に纏ったままで主人公に身を委ね、女の快感を自覚していく過程が征服欲を掻き立てられるタイプのHでした。
なんなら今までのヒロインの中で最もじっくりと、最もハッキリと雄の侵入を下の口で噛みしめ、雌の感覚が開花する瞬間を観測できるのがエロさに繋がっています。
それは痛みではなく、襲い来る快楽を確信し、エクスタシーに溺れる心の準備ができていないゆえに焦った顔が最高でした。
そして、満を持して3人がそろい、文字通り前後上下から美少女に搾られるハーレムに酔いしれる巻でもあります。
スク水姿の尻に入れ放題だけでも幸福感満天なのに、誰か1人とヤッていると他2人が羨ましそうにすり寄るヤキモチこそハーレムの神髄です。
待ちきれないとばかりに好きと囁き、授乳手コキ体勢までしてくれる構図も相まって多幸感が天元突破でした。
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主人公から見れば1年上の先輩であり、その時点で誘われたら断りにくくはあります。
ただ、そんな上下関係なんて些細な問題です。
なぜなら1話目(1巻目?)のヒロインが純情だった分の穴を埋めるかのごとく肉食系女子だからです。
雌豹が獲物を捕捉するかのような壁ドンに始まり、体力があり余った欲情を隠そうともせず開けっ広げに行為を求める姿勢は好感が持てます。
それでいて力づくで男を組み敷くようなゴリゴリ女でもありません。
良い塩梅に焚きつけるや否や雌らしく尻を向けて男の自主性を尊重する後ろ姿が色っぽくて推せます。
しかも、そんな彼女も女子校で男に飢えた経験不足少女には違いなく、余裕綽々の大人ぶった態度の反面、主人公の規格外の精力に驚きを隠せない表情が優越感をくすぐる可愛さを持っていました。
気が強くて先輩でビッチ感がある、つまりは手強そうな女を快楽で負かす高揚感が確かにありました。
おまけに、この感覚は1回では終わりません。
1巻目のヒロインも合流し、美少女2人体制で主人公を搾り取る気マンマンで向かってきたのにも関わらず、快楽に震えさせる勝利の美酒が格別でした。
しかし、負けてばかりで気が済むほど聞き分けの良い女でもありません。
反撃と言わんばかりのパイズリは挑発的な表情も相まって攻撃的で、1ポイント取り返された敗北感と同時に搾られる快感が染み渡りました。
そして、2人の美少女が我先に入れて欲しいと割れ目を差し出す体勢に色気が充満し、男を枯れさせる魔性の魅力を感じました。
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こう言ってはなんですが、F(競合他社)に専売マークが付いていたのでDLsiteでの販売は無いのかと半ば諦めていました。
嬉しい誤算と言う奴です。
本作は俗に言うビッチが、エッチな女の子が金銭や性欲を目的に男子を誘う物語ではありません。
むしろ、対極と言ってもいいほどに純情で初々しい関係性が序盤において語られています。
元女子校で唯一の男子ゆえに馴染めず、友達作りに苦戦を強いられていた主人公にとって初めての気軽に話せるクラスメイトであり、初めての友達です。
放っておいても順当にいけば恋人関係に発展し得た可能性を予感させる仲の良さです。
そんな彼女が性欲処理担当に抜擢されることにカタルシスがあります。
真面目だからこそ先輩からの任命を断れない一方で、真面目だからこそ性事情に縁遠いので、付け焼刃の知識と度胸で意気込む純情乙女の二律背反が凄く萌えます。
しかも、そんな彼女が恥ずかしそうにしながらも奮起する表情は男心をくすぐり、豊満さ際立つスク水姿ニーソックス姿とか抜きにしても大興奮の光景です。
昨日まではただの友達だと思っていた女の子が扇情的な格好で、暴走気味に服を脱がせて股間をいじってくる驚きの没入感です。
そして、自主的な予習では知り得なかった生々しい雄の生理現象に感嘆する少女を見て、男を教えているような興奮まで伴ってきます。
おまけに、間近で雄を体感した事で彼女にもパラダイムシフトを引き起こし、あんなに初々しかった女の子が雌の疼きを隠し切れないほどにトロけてしまう思考が素晴らしくエッチでした。
徐々に激しく、徐々に雌と雄の本能をむき出しになって行き、ピストンの衝撃を表すように前後に揺れるおっぱいが最高でした。
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矛盾と言うと少しニュアンスが違うかもしれませんが、相反する性質を数多く兼ね備えた女性でした。
(1)出会ったばかりでありながら、主人公に好感度MAX。
無駄に長々と導入を挟むよりもこのくらいスタートダッシュが効いている方が個人的にも好きです。
(2)高貴なお姫様でありながら、高飛車な生意気さは皆無でメイドかと思うほど礼儀正しくうやうやしい。
品が良く育ったお嬢様らしいとも言える一方で、それが淫乱に喘いだ時のギャップを際立てています。
(3)全くの未経験者でありながら、知識と技術は自信満々。
この時のために予習を怠らなかったらしいです。
前述の通り極めて優等生のお姫様がHな予備知識を日夜たくわえていた風景を想像しただけで背徳感をそそるものがありました。
(4)完全な初体験でありながら、苦痛を感じず序盤から快楽に満たされっぱなし。
ある程度の前戯があったとは言え、早々に熱い吐息を漏らし、快感が溢れ出て止まらないお姫様は妖艶でした。
特に、初めての絶頂に戸惑い焦りすら見せる様子は可愛くて男の優越感が刺激されました。
(5)妊娠中でありながら、ヤル気満々。
エルフにも安定期と言う概念があるらしく、むしろ待ってましたと言わんばかりに主人公を誘う色気が艶やかでした。
特に妊娠に伴っておっぱいが大きくなったと自慢げに語るあたりは心躍る展開でした。
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やってることの大半はバカップルの婚前旅行と類似しています。
教会が用意した空家と言っても充分な衣食住は整っているようなのでコテージで快適にH三昧の生活を送っているようなものです。
単なるバカップルと明確に異なるのはTrack3ですね。
Track3ではシスターが主人公の夢の中に介入し、特殊な状況を説明してくれます。
夢ゆえの思いついただけでベッドが湧き出て服が脱げる便利さもさることながら、体型も多少変えられるので互いにサバを読んでしまうのが面白い人間味でした。
ただ、このTrackの最大の特徴は「迎撃的セックス」と言う斬新さです。
主人公を狙って夢の中に現れたサキュバスが間近に居るのを知った上で、あえて敵に誇示するようにラブラブHを始め、なおかつシスターが「この方は私のものですよ」と占有権を宣言する事で邪魔者の接近を阻止する理屈は納得できます。
しかし、実態は普段だらけたシスターが嫉妬深い厄介彼女のごとく独占欲をあからさまに何度も言葉にしてくれるので、素晴らしく愛が感じられ興奮する効果を含んでいました。
逆に、Track5ではバカップルらしさがあふれ出ていました。
のんびりした口調は崩さず、それでいて言い訳じみた前置きを繰り返して普段ならず口ごもり、羞恥心で踏ん切りがつかない中で勇気を振り絞って言っている感が凄まじい名演でした。
これはつかの間の同棲生活も終わりが近づき、離れ離れになる寂しさに耐え切れなくなったヒロインの心情を見事に表現し、本来なら感情を表に出さない彼女が一世一代の告白をしてしまうほどの愛の強さが最高でした。
(1)去年まで女子校で主人公が初にして唯一の男子生徒。
(2)女子生徒から温かく迎えられるなんてことは無く疎外感MAX。
(3)中でも特に「理事長の娘」と「SNS人気ギャル」の2人から猛攻撃。
この三段活用によって教室に居るだけでつらい境遇が既に出来上がっています。
そんな中で見つけた催眠アイテムにも特徴があります。
(A)説明不足で発動条件とか用法用量とか不明。
(B)いわゆる操り人形のように対象を意のままに動かすのではなく認識を置き換える機能に特化。
(C)その場限りの一時的な効果ではなく認識改変されっぱなしの模様。
この三原則は事故的な快楽が降り注ぐ図式を意味します。
つまり(A)によって発動したのかどうかすら確信が持てず、(B)によって基本的に主人公に主導権は無く、(C)により彼女らがヤル気になったら止めるすべがありません。
ただ、同時に極めて痛快でもあります。
なにしろ高飛車で生意気で高嶺の花だった「理事長の娘」が自ら下着を脱ぎ捨て、恥部をさらし、犯すと宣言するのです。
嫌味な美少女の痴態を見れただけでも充分に雪辱を果たした高揚感があるのに、それに生で触れて、生で交わる感触が味わえるのは天井知らずな快感です。
しかも、女性上位な体位で自ら率先して悪い顔で男を犯すと言う逆レイプ行為ながらも、紛れもなく彼女も初心者であり、その証の鮮血と主人公の下からの反撃で激しく仰け反る撃たれ弱さが極めて背徳的でした。
おまけに、「人気ギャル」に至っては実は初めてだったと言うだけで驚きと興奮がありました。
いかにも遊んでいそうな不良っぽさとは裏腹に全くの未経験で、腰を突き出した男性主導の体位を主人公に任せ、快楽が隠し切れずに悶えた顔がなんとも男心を刺激します。
そして、彼女らはこれがイジメだと信じて疑わないので、挑発的な言葉を投げかける一方で、女の弱さをモロに見せて喘いでいるのが素晴らしく興奮を煽る作品でした。
2022年06月07日
これが不満点なのか高望みなのかは微妙なラインです。
主人公は未開の村の男性村長含め女子にも気に入られ、村の娘らに自由に精を注ぐ権利を与えられます。
つまりは村中の女子にHし放題の種付けし放題の全能感、のはずなのですが実際に作中で体の関係に至るのは2人だけです。
これを充分なハーレムと感じるか肩透かしと感じるかは個人差があるとしても、ワラワラと数多くの未開女子に囲まれる作品ではないのは確かです。
もっとも、これは愛情の裏返しでもあります。
権利を生かせないのはメインヒロインの嫉妬深さが原因だからです。
ひときわ長身で、ひときわ筋肉質で、ひときわ純情な女性がメインヒロインです。
そのガタイに抱き着き概ね男性主導で豪快なHをさせてくれます。
屈強な体に反した可愛らしい恥じらいを見せ、屈強な体が裏付ける力強い抱擁が共存しています。
そんな筋肉美女の独占欲が重たくはあるものの、力技で締め付けるのではなく、むしろ女の魅力で誘惑して逃すまいとする「いじらしさ」からガタイに反した色気が香っていました。
その束縛系女子が渋々許してくれた3Pでは同じ長身筋肉女子でもミドル級とヘビー級の違いが際立ち、人妻を寝取っている優越感も相まって濃密なエロさでした。
しかも、そんな2人が孕んだ姿は一般的なボテ腹とは趣きが異なり、筋肉の隆起が健在なままにママの体に変化しているので、掴みがいのあるお腹が魅力的でした。
ざっくりとした広義に当てはめればツンデレの一種になってしまうのかもしれません。
ただ、実際に聞いてみると一般的なツンデレのイメージとはかけ離れています。
いわゆるオーソドックスなツンデレは「本心では好きだけど素直になれなくてツンツン」状態を指すのに対し、本作は「命じられる変態行為に本気で迷惑しているけど体は正直」と言う違いがあります。
例えば、Track2では「我慢汁じゃん、汚ったな」と嫌悪感を隠そうともせず口走ります。
また、Track3では主人公の竿を乳で挟む行為を嫌々ながらやってくれるものの、「気持ち悪ッ、お風呂入りたい」とハッキリ聞こえています。
と言うか全体的にウンザリしたため息や仕方なく言ってる感まる出しの棒読みが散見して拒絶反応がフルスロットルです。
なまじ本来は演技力が極上レベルな声優様だけに「わざとらしい棒読み」が明確に際立ち、ヤル気の欠如した息遣いに説得力がありました。
なんなら途中から「かしこまりました」の一言にすら憎悪が感じられるほどで見事なまでの嫌悪感でした。
それがTrack4あたりから変化が生じます。
感じてなんかいないと頑なに否定する反面、声色が熱く快感を帯びてきます。
この子はずっと正直なんです。
嫌悪感も正直に発しますし、問い詰められたら渋々ながらも快感を認めてくれます。
この不機嫌な不本意さが可愛いのです。
そして、徐々に徐々に満更でもない様子に変わり、挙句の果てには頼んでもいないのに自ら性処理を申し出るほど積極性を見せてくれたTrack7は達成感を伴うエロさでした。
あんなにツンツンしていたメイドさんが妊娠の危険で誘惑するくらいデレデレになった教育の結果が楽しい作品でした。
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2022年06月02日
※このレビューは同単行本がDLsiteにて2021年3月28日に発売された際に掲載されたレビューと同文です。
今はもうチャンネルもありませんが、バーチャルな黒ギャルにお勧めされて本作を知り読み始めた謝意を先に記しておきます。
今回は1戦のみです。
厳密には試合後のいざこざとか、本シリーズとは全く別のナベホモと言うデリケートなジャンルを扱った短編を収録していたりとかするのですが、大部分は準決勝第二試合が占めていると言っても差し支えありません。
緊迫感と説得力に満ちた一戦でした。
もとより一方的になるべき試合です。
だって、片や柔道の最重量級のチャンピオンです。
戦歴や実力を全部抜きにしてもその屈強な巨体だけでも難攻不落の強敵です。
しかも、彼女は一試合目で反則に屈しない常在戦場の心を見せ、二試合目では打撃の対応力を見せています。
死角がありません。
むしろ、ここまでの戦いが一方的過ぎてまだ全てを出し切っていない底知れぬ怖さすらありました。
その巨大な壁に挑まざるを得ない傷だらけの少女の緊張や焦燥感がしっかり描かれていて可愛かったのが見所です。
そして、これまでと違って一方的ではなく、一進一退の鬼気迫る殴り合いに説得力がありました。
気合とか魔弾とかだけじゃなく、こればっかりは作画力だと思います。
フェイントまで含めたパンチの軌道を明瞭に描き、殴られて吹き飛ぶ美女の顔を鮮明に描かれているからこその納得の勝敗でした。
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2022年06月02日
※このレビューは同単行本がDLsiteにて2020年9月28日に発売された際に掲載されたレビューと同文です。
今はもうチャンネルもありませんが、バーチャルな黒ギャルにお勧めされて本作を知り読み始めた謝意を先に記しておきます。
(1)最重量級VS最軽量級
現実の格闘技でも格闘漫画でも常に議題になる大きな対立論です。
「体格差による圧倒的なパワーは覆せない」VS「真の武を極めれば過度の力は不要」
その境地に触れつつ、双方ともに迫力のある一撃を魅せてくれて、実に説得力のある勝敗が完結していました。
(2)計算VS野性
これもバトル漫画では頻繁に議題に上がる命題です。
「敵の技能を即座に吸収・成長するキャラをどう倒すか?」
時に主人公のアビリティとして強敵を打ち破る勝利の方程式になったり、逆に難攻不落の厄介な敵として立ちはだかり主人公チームが打倒するための策を練ったり、定番かもしれません。
本作でも必勝法を考えているものの、そう一筋縄で行くなら苦労しません。
と言うか、同作者様は読者の読みを裏切って予想外の展開を描くのが素晴らしく上手い、そう実感する名勝負でした。
(3)競技空手VS古流空手あるいは負けず嫌いVS負けず嫌い
「競技武道を修めた喧嘩腰の人間と実戦武道を修めた優しい人間ならどちらが効果的な技を繰り出せるのか?」
確かに試合の序盤はその命題で勝敗が決まるのかと思わされます。
しかし、そんな簡単な話ではありませんでした。
美女同士なのに一発ごとに血しぶきが飛ぶ激しい打撃の応酬の先に、武術の枠を超えた境地が見え、早くも次の試合が楽しみになる熱い一戦でした。
(※)
最初あまりにも馴染み過ぎていて「元ラウェイ選手ジムトレーナー」をそのまま受け入れそうになっちゃいました。
気づいたら深夜なのに笑いが止まらず、見返せば見返すほど大爆笑して癖になっています。
絶妙に似ている。
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