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著者の「空くん」シリーズ集大成です。すでに読まれた方も多いと思いますが、題名、書き下ろしによって、より著者の現代社会に対する疑問の提示がはっきりした印象です。
核家族化により、隣の家ではこうした凄惨な事態が起こっていたにしても、ほとんど気づかれません。かと言って、より利便性をました社会を逆行させれば良いということでもないでしょう。問題なのは、主人公の父のように、ストレスに押しつぶされて惻隠の心、つまり愛を見失うことではないでしょうか。
主人公にしろ、父親にしろ、私達の誰もが同じ立場にならないとは限りません。様々なニュースを見る時、身近なトラブルに直面する時、いつも自分の中の愛を見失うことなく対処したいと、考えさせられる作品です。
この作品のような事件を考えるときに、論点が食い違うのは、そもそもその人が人間を性善説で捉えているか、逆に性悪説か?という、人生経験によるものがベースにあるので、平行線だったりするのでは。
そんなことを考えさせてくれる作品です。
個人的には、人間が社会を形成しなければ生きられない動物なので、それに都合の良いことを善、都合の悪いことを悪、としてきたのではと考えています。
しかし今にも井戸に落ちそうな子供をなぜ無意識に助けるのか…という昔の道徳論にある通り、多くの人間に共通する不思議な善のイデアを求める心があります。利益は得られず、むしろリスクのみ…これが主人公の弟が見せる「つらいねえ」という共感力の限界突破のような現象ではないでしょうか。
他人の心身の痛みを自分ごとと捉えれる、これこそ人間を人間たらしめる、人間らしさの元なのでは。
そこに「知恵遅れ」「精神薄弱」なんて関係なく、相手の幸せを一緒に喜ぶことで一人分の幸せを何倍にも、一人の辛さをみんなで真剣に向き合うことで世界をより良いものに、一人では可能性0%だったはずがみんなで向えば100%出来ることになる…そんな自分達の力を思い出させてもらえます。