とんでもなく陳腐なレビュータイトルを付けてしまいましたが・・・
「名作」という以外他に言い表す言葉が無いくらい、素晴らしい作品でした!
前作も多くを語らず、余白と余韻を残し、読み手側に様々に解釈を委ねる作風でしたが、続編も基本的にはその路線だったと思います。
ですが、前作よりロマン(男性キャラ)とヘレナ(女性キャラ)の過去や心情について言葉も表情も生かして情報開示しており、二人の心境の変化が非常に良く分かりました。
ロマンもヘレナも、それぞれに辛い過去を持ち、恐らく人を信じることが出来なくなっていたことでしょう。
けれど偶然出会い、長く生活を共にし、誠実で優しい心根に触れ、もう一度人を信じて良いのだと思えたはず。
ヘレナがロマンの存在に包まれ、ロマンの優しい眼差しから愛を感じた瞬間・・・
女性として愛される歓びに満たされた彼女の姿に、心から拍手を送りました。
ロマンもまた、素朴で優しく笑顔が可愛らしいヘレナによって閉ざされた心が溶かされ、傷も少しずつ癒やされていったわけですが、前作よりも一層豊かになった表情から、彼の心の動きが伝わりました。
長く厳しい冬が終わり、やがて雪が溶けて暖かい春が来るように、ロマンとヘレナにも人生の春が訪れた事が本当に喜ばしい。
一見すると、目新しいテーマや展開では無いのですが、だからこそ作家様の力量が試される内容だったと感じます。
作画もストーリー展開も素晴らしく、これ以上無いくらい素晴らしい仕上がりです。
上質な大人のラブストーリーとして、自信を持っておすすめします!