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身近なものながら、その音というのはあまり聞くことがなかった気がするので、とても新鮮でした。頭をカラにしてぼーっと聴いていると、いつの間にやら意識が遠くへ。
星、鉱物、猫……宮沢賢治や、長野まゆみ作品に通じるものを感じます。
たいした知識はありませんが、齧る程度には鉱物を見たことがあるので、かりかりと心地よく宝石を食べる少年に羨ましさを感じたりもしました。一度聴いて興味が出たら、石の画像を見てみるのもいいかもしれません。あの石はこんな味がしそう、こんな食感がしそう、ほかにはどんな石を食べているのだろう、と想像するのも楽しいです。美味しそうな鉱物、たくさんあります。
音フェチ作品なので一本のお話になっているわけではないのですが、宝石を食べて満足した少年が猫と共に砂利道を歩き、ふと見上げた夜空の星を眺める。そんなストーリーも想像できます。
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“冷酷”課長とありますが、あまりにも酷くされることはありません。一部がややハードな感じもしますが、痛いことではないのでご安心を。
どちらかというと主人公のマイペースさがやや強すぎるからなような。
ちくちくとした物言いながら、なんだかんだで一緒に残業してくれたり、介抱してくれたり、課長の人の良さがうかがえます。そして会社から離れ、お酒も入り、じょじょに課長の本音が明らかに。
最後のトラックはふたりの今後の関係を大きく揺るがすかもしれない内容となっています。ぜひそのお耳でお確かめ下さい。
ちょこちょこ名前が出てくるあの人は、今後出てくる予定があったりするのでしょうか。首を伸ばしつつ待つことにします。