白面神官的鑒賞一覽

ドラゴン(メス)の母親に必要な品を入手する目途が立ち、彼女は大喜び。

その傍らで、これまでお世話になりまくってきた妖精たちのために主人公が一肌脱ぐことに。
といっても、これまでがそうであったように彼のチート能力によってあっという間に解決してしまうのでございますが。

最後の妖精たちも交えて食卓を囲むコマは見ていた本当に暖かな気持ちになれます。
本当に素晴らしい人材を見つけてきたものだと感動します。

早速できた野菜を売り込みに来た主人公でございますが、彼の作った野菜の効能は異世界基準で見ても規格外な代物でございました。

今回、専属行商人という名目で新キャラが登場するのでございますが、ものっすごいイケメンで驚きました。

原作の方を読ませていただいているんですが、こんなイケメンに描いてもらえたのは彼にとって幸運だったと思いますし、私としてもいい意味で驚かせてもらい、桃花台とぅる先生にはこの場を借りて心から感謝させていただきます。

非道な貴族への転生、あるいは憑依に端を発したこの物語も今回でひとまずの終幕を迎えます。

二令嬢の会話は『正々堂々勝負しよう』という端的に行ってしまえば宣戦布告によって幕を閉じることになりました。

その際、あえて敵に塩も送っているのが好印象でございました。

さて、現状主人公からプレゼントを受け取っていない唯一のヒロインとなっている彼女を含めた今後はどうなるのか?

2巻以降を読むのが非常に楽しみでございます。

その場に二人だけしかいないとはいえ、あっさり『羨ましい』と本音を吐露したのは意外であり、非常に印象的でございました。

更にプレゼントの品に何やら推測しておりますが、これまでの経緯を踏まえると結局、勘違いに過ぎなかったというオチがつきそうです。

オチと言えばデートをした方の令嬢がある人物に騙されていたというオチも。

お蔭でかたや嫉妬の、かたや憤怒の炎を燃やす運びになるのでございましたとさ。

ヒロイン視点で話が進行しておりますが、またしてもいくつかの勘違いが生まれます。
そういえば『恋愛とは勘違いの産物』というのを以前聞いた覚えがございます。

そしてこれまで会話らしい会話のなかった二人の貴族令嬢がついに二人きりで話を。
当然話題は主人公と彼とのデートのことでございます。

実はこの二人には接点があったということもここで判明いたします。

デートを終え、帰宅したヒロイン視点でのストーリーでございます。
主人公が贈った本にまつわるプレゼントは彼女に大好評でございましたが、そのせいで彼女の読書に支障をきたしてしまうというもはや皮肉を通り越して、ある意味本末転倒ともいえる事態が起きていました。

もっとも彼女自身は、それに対していやな気はしていないようでございますが。

そして、ついに今回をもってエピローグへと突入するのでございました。

購入したプレゼントを侍女に渡して喜ばしてほしいという依頼と共に本好きのヒロインとの、そして異世界での初めてのデートは終わります。

独占欲の強い彼女ですが、こういう一面もあるのですね。

そして帰宅した主人公を出迎えたのは、事前に伝えた時間より遅れたことに怒る侍女でございました。

鈍感な主人公でも、侍女の膨らんだほっぺと本日受けた助言のおかげで彼女げ不機嫌な理由を察します。

そして早速上記の依頼を実行することに。
不通に渡しても受け取ってもらえないので、機転を利かせております。

本好きのヒロインを図書館に連れて行くのが有効であれば、プレゼントには本に関する品を送ればいいというお話でございます。

主人公が何か言うたびに照れる彼女の姿が本当に可愛らしいです。
正にニヤニヤタイムとでも言うべきでしょうか。

かくして危惧された修羅場が訪れることもなく、デートは平和に月と星の輝く夜と共にフィナーレを迎えます。

訪れた店で評判に違わぬ料理に舌鼓を打っていると、図書室で出会った日に食べたサンドウィッチの真実を知ることに。

ちなみに主人公自身は料理経験があるそうでございますが、元の体の持ち主はないようでございます。貴族ならばむしろその方が自然ではございますが。
さらに言うとこの世界では料理は身分の低いものがするという認識がまかり通っているようです。
私は単に『面倒なことを使用人にやらせている』くらいの認識でしたがまさかこんなことになっていようとは露ほどにも思いませんでした。

さて、これまで何かと主人公に悪影響をもたらしてきた元の体の持ち主の蛮行の数々でございますが、ここで思わぬ形で功を奏していたことが判明します。
その真実はぜひお手にとって、ご覧いただきたいものでございます。

当然といえば当然でございますが、本好きのヒロインを図書館に連れて行ったのは大成功の結果に終わりました。

つい先ほど彼女から受けたばかりのアドバイスを即実践に移せるというクレバーさもグッドでございます。

そして日没とともに訪れたディナータイム、向かう先は評判のお店だそうでございますが『親公認での結婚』の話が持ち上がっているヒロインの両親の経営する店でもあるそうで・・・

何やら修羅場の予感がします。