〈紗夜〉
主人公の幼馴染にして、現役の巫女。
神社はこの村の守り神を祀る場所であり、紗夜はその務めを真摯に果たしている。
誠実で素直、幼い頃から主人公に特別な想いを抱き続けているが、
巫女という立場上、その恋心を表に出すことは許されない。
……とはいえ、彼女もまた一人の娘。
家の教育や役目ゆえ表に出すことは決してないが、内心では男女の情事への興味を密かに募らせ、
ときに主人公を思い浮かべながら、ひとり静かな夜に身を慰めることもあった。
しかし、その清らかな面影の奥には、代々受け継がれる「千代」の神性が眠っている。
そして物語の夜、紗夜は千代の怨念に取り込まれ、
愛する主人公をも“裁きの対象”としてしまう。
それは彼女の意志ではなく、巫女として背負わされた血と因縁の宿命だった。
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