とのさんさんのレビュー一覧

大好きなら是非ともこのゲームをやりましょう。

作品分類がデジタルノベル、タグがサスペンスとなっていますが
謎解きであることを考えるとゲーム説明の最後の一文にある通り
ミステリ・アドベンチャーになるかと思います。

一応主人公は男になります。
パッケージの女の子は主人公ではありませんのでご注意ください。


同人ソフト版を発表後、2019年にDMMで、2020年にsteamで販売開始。
その後クラウドファンディングで2600万超を集めフルボイス版となり
switchでも2022年11月に発売された作品です。

なお、声優を作者の知っている範囲でチョイスし
クラファンのお返しを頑張った結果、200万ほど赤字になったそうです。
鬼虫兵庫先生、クラファンの目標額が200万じゃありませんでしたっけ?

某Vtuberさんとの対談にてDLsiteでの販売の打診がありましたが、
まさか本当にこちらで販売してくださるとは嬉しい限りです。

なお坊のささやき声がとても良いです。
オノマトペとSEの合わさりもとても良いです。
ですが、他の作品を含めて世界観を構築している関係上会話パートが入っており
ASMRのみを楽しみたい、と思うとあえて会話パートを抜かしたプレイリストの作成が必要となります。
また、会話パートでないトラックでもささやきではない普通の音声が入るため
睡眠導入用にささやきや吐息を聞きやすい音量にしていると割とビクッとなってしまう音量バランスなのが少し残念です。

1周目をクリアした時点でのレビューになります。
ゲーム内表記プレイ時間は約22時間半でしたが、
放置していた時間もあったので、実際には18時間ぐらいではないかと思います。

前作の「血塗られた天女伝説」はクトゥルフ神話要素がほぼ無い、
あくまでクトゥルフ神話TRPGを下敷きにしたシステムのCRPG、でしたが、
今作は前々作同様、わかりやすくクトゥルフ神話要素が入っています。
あくまで要素であり、クトゥルフ神話の某話をがっつり再現、とかではないので、過度な期待は禁物です。

逆に、前作までにはあった驚かせる系追いかけっこイベントなどが無いためか、
怖いと思う要素はあまりありませんでした。
戦闘バランスも、前作までをプレイしている方なら、優し目に感じるかもしれません。
また、幼女要素は健在です。
過去作のキャラもモブとして何人か登場していますので、
過去作をプレイされている方はにやりとできる箇所があるかと思います。

総じて、過去二作よりも遊びやすい物になっているかと思います。
レトロゲー風RPGをやってみたい方にはお勧めします。

ゲームは苦手だけど、という方も、PVだけでも見てみましょう。
それで少しでも興味がわいたら、セールなどで安くなった時にでも買ってみましょう。

タイトルにクトゥルフ神話RPGと入っていますが、
今作にクトゥルフ神話系の要素はほぼありません。
クトゥルフ神話TRPGを下敷きにしたシステムを使ったRPGとお考え下さい。

その上で、レトロゲーチックなホラーRPGを好む方にお勧めできます。
ただし、ホラーRPGではおなじみではありますが、所謂追いかけっこなども発生するため、
純粋にRPGのみを楽しみたい、という方には少々お勧めしかねます。

前作を楽しめていて、クトゥルフ要素が無くてジャパニーズホラーでも楽しそう、
と思えるなら問題なくお進めです。