Nuove recensioni

仲睦まじい二人の日常に不安要素が一投されるも、自分の分まで怒ってくれる幼馴染の彼女に優しく甘やかされる。
しかし、それだけでは終わらない。トラック5の明らかな異質さが他トラックの僅かな違和感を肉付けしていく。
すでに互いに社会人で、過去には元カノもいた“君”の幼馴染の語る「いつでも」と「今までも」。それはいったいいつから、どこまで?
「私だけ」と繰り返すその姿は純愛と呼ぶには歪んでいるが、狂気と呼ぶには用意周到で理性的だ。
内で煮えたぎる想いを遂げるに手段を選ばない姿勢はどこか盲目的なようにも映る。
あるいは、彼女はまだ恋の途上にいるのでしょう。

激重感情を受け止めたい方よりも、激重感情を観察したい方へオススメしたい。
“君”へ自己投影しないほうが私は楽しめました。

関係者からクレイジーストイックと呼ばれたりもするあの花奏かのんがASMRに手を出した。ボマーとしても、変なことをすることでも定評があるので不安3割といったところででしたが、9割方期待以上でした。
楽曲制作を生業とし音の扱いに長けているだけあり、初めてのASMR作品とは思えないほど音のクオリティは高いと感じます。ベーシストはタッピング上手い説も、弦を弾いてる方の手はとても上手でした。途中で変なものを弾き出しているのは残り1割のご愛嬌。
トラック4のボイスパートでは低音ボイスも聴くことが出来ますが、どちらの声もボイチェンではありませんのであしからず。グイッと酒をあおった後に漏れる油断した感じの低音声、良いですよね。
コードささやきトラックはある種の認知シャッフル睡眠法みがあり、睡眠導入にオススメです。

耳かき屋さんのシチュエーションパートですが、会話のテンポがやや早いため、もう少し溜めや間があると入り込みやすいなと感じました。

本作は、看護の現場に身を置いたせしナースこと瀬島るいだからこそ表現出来た、没入感のある看取りASMRとなっています。トラックは退院手続きから始まっており、導入からしっかりと雰囲気作りがされています。「余命幾ばくもなく衰弱気味な聞き手に優しく話しかける」というシチュエーションが囁かれている状況に対して説得力を感じさせますね。
推しに看取られたいという需要は一定数あれど、作品として実際に供給されることは少ない『看取り』というジャンル。それだけでも一聴の価値はあるでしょう。配信活動の中でASMRを披露したのはまだ数えるほどではありますが、本作では大幅なクオリティアップが成されています。音声作品を聴き慣れている層へ対してもひいき目なくオススメ出来る品質だと思います。個人的にオススメな音はシャンプーと心音です。通しで聴いていると、この辺りでぼーっとしてきます。
そして、本作の醍醐味はなんと言っても最終トラックのエンゼルケアです。エンゼルケアとは簡単に言えばご遺体をキレイに整えることなのですが、このトラックがとにかく優しさに溢れている。看取りという作品の性質上、このトラックに至った段階では聞き手は息を引き取っているわけなのですが、そんな聞き手に対して優しく穏やかに話しかけてくれているわけです。生きている人間は死後のことを知り得ない。言葉が届くのかも分からない。だから、もしかしたらその行為にも意味はないのかもしれない。実際、私も聴いていて私だったものに話しかけている瀬島の姿を思い浮かべ、胸がキュッとしたりもしました。だけれど、離別に寂しさが付きまとうのは当然で、それでもあんな優しげに送られるのなら悪くないんじゃないかとも感じました。生前葬ってこんな気持ちになるんですかね?
自分を想ってくれる誰かが最期にそばで寄り添ってくれるというこの疑似体験は、聴いた人も少し優しくさせるかもしれません。

シリーズの中で一番平和的で驚きました。VSものではありますが険悪さはなく楽しい時間が過ごせます。モノローグが多めでした。

他者の感情が分かる紫一さん。精神的な疲れやトラブルを避けるためか人との接触を避ける習慣がついているようで最初は壁を感じましたがすぐ自分から壊してくれました。懐に入れてくれるの早いです。おでこをコツンと合わせたりしてくれます。

顔も声も性格も末っ子っぽくない三橙さん。頻繁に言う「妹よ」がツボります。合理主義とゲームオタクが入り混じって絡みづらそうな人かと思いきやヒロインがゲームが好きと言ったらプレイ画面を見せてくれました。ゲームがしたくなったらいつでも来ていいそうです。

このインドア系二人とリゾート旅行に行くことに。紫一さんとはカップル配信ごっこ。録画はしますが公開はしないとのこと。お互いにスイーツあーんします。ある意味羞恥プレイです。声が可愛くて甘々です紫一さん。三橙さんとはリアル脱出ゲームに参加。協力して謎解きをするという至近距離ドキドキイベントです。「天才」と褒められて喜ぶ三橙さんが可愛い。

意外と病み要素はなく可愛い取り合いラブコメでした。お互い譲らずとも気持ちを押し付けすぎずヒロインを大事にしてくれます。紫一さんも三橙さんもヒロインといると今まで知らなかった自分に気付きそれが嫌じゃない、もっと一緒にいたい、大好きという気持ちのようです。そして二人とも父親から認知されていないとか。ややこしいですねこの家は。

フリートークはお二人の掛け合いが楽しかったです。共演歴もあるので気楽に話されている感じでした。「このシーンはこういう体勢でしていました」「ついこういうことを考えちゃう」という赤裸々なお話もありますので作品の余韻やキャラを楽しみたい方は日を改めて聴くのがおすすめ(笑)あの有名アニメのことだー!となるワードもあり個人的に嬉しくとても面白かったです。

これは…疲れで学校を休んだ主人公の家に、世話焼き好きの委員長がやってきて疲れをとるために癒やしてもらっちゃうお話です。
小学生でもなければ入院したわけでもない、そんな子にプリントを届ける(住所教えるのも個人情報うんぬんでダメだし)か、という疑問はさておき。
学校を休むほど日頃の疲れがたまっているというのは本作のヒロイン、癒やし部の次期部長には見過ごせない事だったようで。
ほとんど話したこともない主人公に対する優しさは、純粋に「疲れてる人をほっておけない、癒やしてあげたい」という心配する気持ちから来ているもので…
声質と合わさって、まるごと包みこんでくれるような雰囲気がたまらなくまったりした気分に浸らせてくれます。

癒やしの音自体はこのシリーズ、そしてこのサークルさんでお馴染みのものが多く目新しさはありません。
(音の再利用してるという意味ではありませんよ)
逆に言えば多くの人に支持されている音が入っているという事でもあります。

シリーズ屈指の癒やし力を持つ本作、気になった方はぜひ体験版を聞いてみて下さし。

不思議な世界に紛れ込んでしまった男のお話。
テーマは幼馴染。
「除去因子」の続編になっているので、「除去因子」を読んでからの
方がストーリは楽しめると思いますが、たとえ前を読まずに本編だけ
読んでも十分に楽しめると思います。
むしろ不思議なテイストは本編から読んだ方が味わい深いかも。
登場人物たちの一生懸命さが心にしみる作品です。

2時間くらいの音声作品。れいなの音声作品2作品目。声優はもちろん門脇舞以さん。
今作も声優さんの演技がイイ感じだった。
優しさと柔らかさと幼さがミックスしたような、透き通るような声で、個人的に好きな声優さんの一人。
擬音語や擬態語を喋るときとか、語尾を伸ばして喋る部分とか、この声の良さがより引き立っているように感じた。

甲乙つけがたいシチュエーションばかりだが、その中でも前半の3トラックは独自色があってお気に入り。

オススメ!

癒しという点において、安心と実績しかない無色音色さんの新作癒しシチュエーション作品です。
耳がぞくぞくしつつも満足感を与えてくれるオノマトペによる癒しは健在で、確実に耳から心まで元気を伝えてくれる事でしょう。
心の癒しといえば現代社会においては最も優先すべき事柄と言えるほどに重要なものです。
それを驚きのコスパで得られるこの作品はとても自信を持ってオススメすることができます。

自分の事を大好きな恋人が甘いハグをしてくれるという体験が出来るシチュエーションボイスです。
ハグには人の心を癒す効果があるのは実証済みで、どんなにささくれだった心も、ギュッと抱きしめられれば落ち着いてくる事でしょう。
こんな現代社会の疲れた心に必要な癒しが簡単に得られてしまう作品はオススメしない訳にはいきません。
偶には下心のない癒しに溺れてみるのは如何でしょうか?

朝起きてこれから仕事だ、学校だと辛くなる日が無い人なんていないでしょう。
いつでも元気に、今日も仕事だー!がんばるぞー!!なんて能天気さは中々に持てないですからね。
そんな時にオススメなのがこの作品。
朝起きた時に隣で寝ていた彼女がおはようと言ってくれる生活。
そして自分の事を大好きだと言ってくれる日常。
人間が頑張れるために必要な癒しがここに詰まっています。
文句なしにオススメの作品です。