Prism of Ophelia

オフェリア(Ophelia):

盲目のエルフ神官。
生まれた時から既に盲目で、実親は行方不明のため、孤児。族長のノエルに拾われて、養子として育てられた。
元々エルフは凄まじい感知力を持つ種族であり、オフェリアは視覚を無くした代わりに、感知力がエルフの中でも随一。
目の包帯では隠せないほどの可憐な容姿と、神官に相応しい穏やかで柔らかい口調。見えないからこそ表象に惑わされず、本質を見透かす聡明さがあり、正しい神官そのものを代表するオフェリアはエルフ達から信頼されている。自分が決めたことにやや頑固なのはご愛嬌。
目に関しては少しコンプレックスを持っている。目隠しを取ることはほぼない。

「あなたを救った理由……ですか。
簡単ですよ、守りたいからです。
アルフヘイムも、エルフの子供達も、あなたも。」

主人公(あなた):

生身の人間、名前はハムレットではない。
人間の国ヴァルガードでは数少ない魔法適性のある魔導科学研究者。
孤児で、修道院のシスターの元で育った。
一見研究者らしい知的で物静かなタイプだが、実際はかなり好奇心が強く、時には思いもよらぬ大胆な行動を起こす隠れ熱血漢。
ある日、とある実験により、間違えてアルフヘイムに転送されてしまう。その際重傷を負って、オフェリアに救助された。
彼女に一目ぼれ。

「オフェリアさん、僕はあなたの目になりますよ。」

ノエル(Noel):

エルフ一族の現族長、アルフヘイムの女王にあたる。魔法能力ならエルフの中ではダントツに高いうえ、発明家。アルフヘイム魔法結界の開発者であり、管理者。
凄まじい能力の持ち主だが、天才肌であるとともに気難しくもある。疑い深い。
オフェリアの育ての親であり、魔法を教えた師匠でもある。オフェリアに厳しい教育を行ったが、やはり彼女には優しく、面倒をよく見ている。
独身主義者だが、最近は「そろそろ自分も家庭を築きたい」と思っている。もちろん本人はそれを認めていない。

「ほっとけ!性格が悪いことくらい妾だって知っておるわ!」

クレア(Claire):

エルフ一族の前族長。子を授かったため退任した。
夫と第二子のフローラと一緒にアルフヘイム最大の集落リヴェンダルに住んでいる。
普段はのほほんとしたおばさんだが、実際は今でもアルフヘイム最強戦力の一人。特にステルスと風魔法が得意。
ノエルとは長い付き合いの親友で、よく一緒に飲む仲。

「もし泣かせたら……そうね、とりあえず、この前アルフヘイム族長の実力を、その身で味わうことになるわよ。」

ブレッタ(Bretta):

ヴァルガード魔導研究所の研究員。主人公の助手。
真面目で口数は少ないが、主人公に対してどこか毒舌気味。
研究で数々の無茶なアイデアを繰り出す主人公のブレーキ役。

「先生、まだ寝ぼけているんですか?ブレッタですよ。」

アルフヘイム(Alfheim):

ほかの種族と関わらないようにするため魔法結界で隔離された、森に構築されているエルフたちの国。
魔法結界は探知・防御用だけでなく、オブラートのように森を包み込み、その中で位相変換を行い、現実と異なる空間を作り出す。
管理者の許可がなければアルフヘイムへの物理干渉は不可能で、普通の魔法も通じない。エルフ族を完全に匿うことができる。

ヴァルガード(Valgard):

人間の国。ドワーフと比べるほどではないが、科学はそれなりに発展している。
第二次産業革命は三十年前だが、今でも様々な発明がされている。
しかし、殆どの人間は魔法を使わないため、魔法に関しては圧倒的に実力不足。

エーテル(Ether):

魔法を使う時消耗するエネルギー。「魔力の源」とも言われる。
世界のどこにでも存在しているが、使用できるのは限られた種族のみ(代表例はエルフ、ピクシーなど)。
他の種族にも魔法を使える個体はいるが、極稀のケースである。
最近、「魔導科学」という魔法と科学を融合した学問が、魔法を使えない種族によって重点的に研究されている。エーテルを自然エネルギーのように自由に、高効率的に使うのが目標。