■あらすじ
「君の名は、俺が刻む。……ほかの誰にも触らせるな」――封書の一行のとおり、朱の匂いのする工房で、私は書くあいだの身体ごと預けさせられている。
九年前の公募展で、一色澄佳の書は落選した。講評はたった一行、「落款が書に負けている」。その一枚を会場から買い取った者がいたことを、澄佳は知らない。九年後、初の個展を前に名の印を新調しようとした澄佳のもとへ、篆刻家・石動玄から封書が届く。君の名の印はうちで彫る。ほかの彫り手には渡すな。条件を訊きに工房を訪ねた澄佳が結ばされたのは、専属の主従契約だった。印が仕上がるまで週に三度工房へ通い、石動の目の前で書くこと。書くあいだ、身体の主導権は彼に預けること。墨と朱泥の匂いの中で、澄佳は筆を持ったまま背後から責められる。線が乱れれば、その紙は最初からやり直し。達する寸前で止められ、「一色さん」と姓で呼ぶ声に慣らされた身体は、やがて名を呼ばれた時にだけ許されるように変えられていく。机に組み敷かれ、中に注がれる夜が重なり、孕むまで放してもらえない。印が仕上がった日、澄佳は初めて印面の側に目を寄せる。細字の側款には、九年前の落選展の日付と、あの書の題が刻まれていた。買い取られた一枚は、工房の一番奥に今も掛かっている。個展の朝、石動は澄佳の書に彼女の新しい印を捺し、その隣に、一度も紙に触れたことのない自分の落款を並べて捺す。
九年前の公募展で、一色澄佳の書は落選した。講評はたった一行、「落款が書に負けている」。その一枚を会場から買い取った者がいたことを、澄佳は知らない。九年後、初の個展を前に名の印を新調しようとした澄佳のもとへ、篆刻家・石動玄から封書が届く。君の名の印はうちで彫る。ほかの彫り手には渡すな。条件を訊きに工房を訪ねた澄佳が結ばされたのは、専属の主従契約だった。印が仕上がるまで週に三度工房へ通い、石動の目の前で書くこと。書くあいだ、身体の主導権は彼に預けること。墨と朱泥の匂いの中で、澄佳は筆を持ったまま背後から責められる。線が乱れれば、その紙は最初からやり直し。達する寸前で止められ、「一色さん」と姓で呼ぶ声に慣らされた身体は、やがて名を呼ばれた時にだけ許されるように変えられていく。机に組み敷かれ、中に注がれる夜が重なり、孕むまで放してもらえない。印が仕上がった日、澄佳は初めて印面の側に目を寄せる。細字の側款には、九年前の落選展の日付と、あの書の題が刻まれていた。買い取られた一枚は、工房の一番奥に今も掛かっている。個展の朝、石動は澄佳の書に彼女の新しい印を捺し、その隣に、一度も紙に触れたことのない自分の落款を並べて捺す。
■ジャンル
調教/主従/寸止め/絶頂/中出し/孕ませ/執着/溺愛
■登場人物
■一色 澄佳(いっしき すみか/視点人物・ヒロイン)――30歳。書家。紙の上では思い切りがいいのに、自分の名を書くのだけが昔から苦手。名の印を預ける契約で工房に通い、呼び名で躾けられていく
■石動 玄(いするぎ げん/攻)――42歳。篆刻家。刀を持つと呼吸まで静かになる男。九年前の落選作を一枚だけ買い取り、以来、彼女の名の印を彫る日のために印材を選び続けてきた
(いずれの人物も18歳を超えた大人です)
■石動 玄(いするぎ げん/攻)――42歳。篆刻家。刀を持つと呼吸まで静かになる男。九年前の落選作を一枚だけ買い取り、以来、彼女の名の印を彫る日のために印材を選び続けてきた
(いずれの人物も18歳を超えた大人です)
■ページ数
全78ページ
■ご注意
・本作はR18(成人向け)作品です。18歳未満の方のご購入・閲覧はご遠慮ください。
・本作のサムネイルは、生成AIを使用して制作したものに
一部手作業の調整を加えています。
・登場人物・団体・場所はすべて架空のものであり、
実在のいかなる人物・団体・場所とも関係ありません。
・本作はフィクションであり、現実のいかなる強要・犯罪・監禁・迷惑行為も肯定するものではありません。登場する性行為はすべて成人(18歳以上)によるものです。
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一部手作業の調整を加えています。
・登場人物・団体・場所はすべて架空のものであり、
実在のいかなる人物・団体・場所とも関係ありません。
・本作はフィクションであり、現実のいかなる強要・犯罪・監禁・迷惑行為も肯定するものではありません。登場する性行為はすべて成人(18歳以上)によるものです。










