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主人公のやっていることは、市民の生活を守ることなど、高貴な身分にあるものの行いそのものです。
まさにノブレスオブリージュだなって思った訳です。
そう思っていたら、主人公が自分ではっきりと言っていました。
何となくおかしくて、つい笑ってしまいました。

現代社会の思想が、異世界に持ち込まれているって感じがして面白いです。
欧州に住んでいた人が異世界転生したってオチのような気もします。

主人公とナイジェルが言うには、紫色のカビの浸食はかなり進んでいるとのこと。
次に来訪した際に、朱斑病用の農薬を用意すると語っていました。

農薬という単語が出てくるのは予想外でした。
二人の話から察するに、100年ほど前から研究が進んでいるようです。
科学技術が結構進んでいる世界なんだなと思いました。

二人で協力しながら領主の仕事をやっているって感じもします。
見ていて微笑ましいです。

領内で収穫予定の麦に、紫色のカビが発生してしまったとのこと。
それが原因で麦が枯れてしまうと村長が語っていました。

現代社会によくみられる赤カビ病に似ているなって思いました。
あれも麦に感染して被害が出るタイプで、収穫量を低下させることがよくあります。
薬を使ったり湿度を低くさせたりなど、色々な対処法があるそうです。

主人公達がいる世界には、特殊な知識を持った専門家がいるみたいです。
彼らに任せるしかないんじゃないでしょうか。
紫色のカビも科学的な技術で何とかなるといいのですが。

ナイジェルの寝顔を見ながら色々とコメントしているシーンがあります。
普段より幼くて子供っぽい、見ていると懐かしい気持ちになる、といった風に。
珍しい場面だったので印象に残りました。

彼の寝顔を見るシーンが出てくるのは、これが初めてのような気がします。
かなり疲れているようにみえるので、お疲れさまと言ってあげたくなりました。

主人公の挙動がおかしくなっているのが面白かったです。
どうしていいのかわからないって感じです。
気持ちはわかります。

ラストで吹きました。
ナイジェルを護衛するのも仕事と、マッケンジー卿が言っているのが面白過ぎでした。
護衛騎士を護衛するのが仕事と言っているようなものです。
何となくおかしくて笑ってしまいます。

この理屈で言うと、一番安全なのは主人公ということに。
歴戦の猛者とその弟子が、すぐ側にいて守ってくれているので。
もう護衛のレベルを超えているので、鉄壁という単語が似合う気がします。

美女の肖像画とは、主人公の母親の絵です。
腰まで伸びた長い髪、意志の強そうな瞳、少女のようなあどけなさなど、当時の面影を上手く描いたって感じでした。

主人公の父親は、この部屋に来るたびに妻のことを思い出しているとのこと。
深く愛していたとありますし、ほぼ間違いないでしょう。
時間が停まっていると感じたのもわかります。
あの頃を忘れたくない、そう考えることって結構あるので。

主人公の容姿は彼女にそっくりなのではないかと。
手元に置いておきたい理由の一つになっている気がします。

主人公は子供だった頃、お酒の香りがするチョコレートを食べたことがあるそうです。
その結果、ふらふらになってしまったとか。
こういう場合は、身体が成長しても変わっていない可能性があります。
ナイジェルが心配するのもわかると思いました。

本人が酒豪という単語を使っているのも面白いです。
今は大丈夫だから、と安堵させたかったのかもしれません。
フラグにしかみえないので、ちょっと吹きました。

グレンが主人公を見ながら、立派になったと褒めているシーンがあります。
そこが面白かったです。

子供の頃と比べながら褒めているって感じです。
身体が成長して容姿も綺麗になるなど、嬉しくてたまらないって雰囲気がありました。
私もこういった経験をしたことが何度かあります。
親戚に久々に会うと、こういう経験をしやすいって印象です。
気持ちはわかるので、複雑な気分だろうなって思いました。

仕事の話の方は普通でした。
几帳面な性格が文面に表れているって感じがします。

グレンは主人公の遠縁の親戚にあたる人物です。
伯爵家の三男で、主人公の父親が学生時代だった頃の同級生でもあるとか。

個人的に気になったのが、独身の部分を強調していたことです。
美中年と言っている場面もありました。
婚約者候補に名前を連ねてもおかしくない気がします。

主人公はイケメン風の中年男性が好みって印象があります。
ナイジェルもそう考えているみたいです。
純粋無垢って感じもするので、護衛騎士も大変だなって思いました。

龍田の妹は確かに可愛いです。
これほどの美少女なら、何を着ても似合うのではないかと。
ラストのオチもわかります。
衝撃的な笑顔だったので。

百合香が腹筋をしているシーンも面白かったです。
普通の人がやる回数を、10倍は軽くいっていました。
筋トレの鬼といったところ、シュール過ぎて笑ってしまいました。

もかの方は変化がありました。
頭の中がとある人でいっぱいみたいです。
二人がくっつくきっかけがほしいなって思いました。