詳細を表示しないさんのレビュー一覧

ナイジェルと主人公が子供時代の話をしています。
お菓子を食べながら昔のことを話しているって感じでした。

お菓子のエピソードが色々と出ていて面白かったです。
食べている時の表情が無表情だったからか、コック長が誤解してしまったとか。
彼には悪いですが、面白くて笑ってしまいました。

主人公の食べ方について話しているシーンもなかなかでした。
苦手な食べ物への対応の仕方など、かなり細かく覚えているみたいです。
しかも表情の変化まで詳細に語っていました。
主人公のことを一番知っているのは、この世界に彼しかいないなって思いました。

ナイジェルは、毒への耐性を高める訓練もしているそうです。
マッケンジー卿からした方が良いと言われていたとか。
自身は訓練を積んでいるから、毒見をできると言いたいみたいです。
毒見をするのは、特殊な訓練を積んだ一般人って印象があります。
この役目を王族がやっているので、凄い話だなって思いました。

主人公とは住む世界が違うって感じがします。
やっていることが凄すぎるからか、シュールとしか言いようがないです。

ナイジェルは、騎士学校時代や仕事などで繋がりはあるものの、友達と言える人物はほとんどいないみたいです。
王家の血を引いていて、姉と血がつながっていないことは秘密にするしかないです。
年齢が近い人と親しくなっても、腹を割って話すのは難しい状況にあります。
これが友達が少ない事情につながっているので、苦労しているなって思いました。

エルネスタ殿下と話をすれば、あらぬ噂が立つ可能性がありますし、ガザード公爵の方も姉のことで話をするのは厳しいです。
マッケンジー卿しか相談相手はいない気がします。

姉と何でも話し合える関係になるのが一番です。
そうなってほしいです。

ナイジェルが自身の状況について語っているシーンがあります。
姉は私と血の繋がりがあると思っていたから、意識されていないのは仕方がない。それでも少しくらいは意識してほしい、といった感じです。
彼が姉と恋人になりたいと考えているのはわかります。
その前に問題が色々と山積みになっているので、難しい問題だなって思いました。

姉の気持ちが少しずつ彼に傾いているのを知らないようです。
容姿を褒めているのは好きという気持ちの表れです。
恋愛経験が少ないので、仕方ない気もします。

宿屋に到着したものの、部屋の数が足りないと言われた主人公。
護衛騎士になっているナイジェルは、血のつながりがあると周囲に思われています。
姉弟なら問題ないということで、同室になっていました。

この流れでちょっと吹きました。
周囲を説得しようにも、宿屋の方も困っている訳です。
承諾するしかないなと笑いながら思いました。

ナイジェルが応援されている場面も面白かったです。
耳打ちのつもりが丸聞こえになっているのが笑えました。

主人公とテランスの会話に上ったのは、ベイエル侯爵家の最近の動向でした。
ここが面白かったです。

国同士の争いが発生すると、色々な商品の価格が一気に上昇します。それを見込んでひと稼ぎするつもりだったそうです。大儲けしたって話は結構聞いたことがありますが、損をしたって話はあまり聞いたことがないです。珍しい話だなって思いました。

一番得をしているのがテランスなのが面白いです。
これでアルセニオの株価は下がったと、ほくそ笑んでいるようにみえます。

気になるのが、テランスがどうやってその情報を掴んだのかです。
忍者を使って調べているのでしょうか?
情報力があり過ぎておかしいと感じるので、この辺の話も書いてほしいです。

主人公がアルセニオについて語っている場面が面白かったです。
貴女には興味がないが、事情があるがゆえに婚約者になりたい、と書かれていました。
彼の発言を完全に誤解しているなって思いました。

初めて会った時点で好きになり、再び会ったら前よりも綺麗になっていた。益々主人公のことが好きになったとか、そんな感じなのでしょう。
鈍感設定にも程があると感じたせいか、つい笑ってしまいました。

研究の方も気になるところです。
魔法の勉強でもしているのでしょうか?
何ともわからないので、今後の展開で書いてくれると嬉しいです。

婚約者候補のアルセニオが出てきました。
背は主人公より高くて、肌の色は血管が見えそうなほど白く、眼鏡をかけているとか。
研究者タイプという話ですし、これが自然かもしれません。

性格の方は、礼儀正しい青年といったところ。
どこにでもいる貴族って感じもします。

何となく妙な雰囲気です。
二人っきりになったら性格が変わるってパターンなのでしょうか。
個人的にはそっちの方が面白いです。
変化することを期待しています。

アルセニオは主人公の婚約者候補の一人らしいです。
ベイエル侯爵家の令息で、研究者タイプだとか。

テランスは知っていますが、アルセニオの名前を見るのは初めてです。
主人公は公爵家の跡継ぎなので、候補はまだ出てくるかもしれないなって思いました。

初めて彼に会ったのは、主人公が十歳の頃だとか。
軽く挨拶を交わした際に、一目惚れしてしまったのではないかと。
研究者として過ごしているなら、記憶力は相当あるはずです。
そんなオチが待ち構えている気がします。

主人公の婿になる人物が、特例を使って公爵家を継ぐ可能性があるそうです。
テランスが夫になった場合、その特例を使えば公爵になれるのかもしれません。
私も主人公と同じで、可能性としては低いと思っています。
気持ちは完全に隣りにいる護衛騎士に向いているので。

気になるのが不合格について述べているシーンです。
父親から不合格を告げられれば、何かが起こってしまうとか。
こういう話が出てきた時って、大体の場合はそうなっているって印象です。
それゆえにフラグのような気がします。