注销的赏析一览

誰からも好かれ、何事もそつなくこなす、絵に描いたような男子生徒君。
しかし彼にも悩みがあるということを知り、先生は彼の悩みに乗ることに。

もうこの時点で、フラグが乱立してるのですよね。色んな意味で。
もちろん悪い意味ではなく、作品のテンポが良いという意味で。

最初こそ若干憔悴気味であった先生も複数相手にしていくうちに
だんだんと快楽に呑まれていく過程が読んでいてとても衝撃的でした。
快楽堕ちはもちろんのこと、複数モノが好きな方であればハマると思います。

前作品を読んだことがあり、2が出ていたということで購入。

最初こそ生徒のため、良かれと思って取った行動が他の生徒にも知られ、
抵抗する間もなく、快楽に堕ちていく…というのが大まかなお話。

複数モノは案外バッドエンドや後味の悪い終わり方が多いのですが、
この作品に至っては、ハッピーエンドではないにしても読み終わった後に、
「なんか、嫌な終わり方したなぁ…」という感じではありませんでした。
むしろ、受けが快楽に従順になっていく過程が丁寧に描写されていたので、
複数モノがイマイチな方でも楽しめる作品ではないのかなと思います。

タイトルに2と付いていますがココから読んでも十分楽しめますよ。
とことん堕ちてるのが見たい!という方は前作を、
軽く堕ちている方が好きだなという方は今作を個人的におすすめします。

まず第一に、CVさんの演技の幅にびっくりいたしました。
このCVさんの作品をよく聴かせていただいているのですが、
これまでの印象もありつつ、これまでの印象とはまた違う演技に感嘆。
偉そうなこと書きますが、今までの努力と経験の積み重ねを垣間見ました。

ここからは作品のレビューをば。
今作品はデリボーイの竜弥君に甘やかして(?)もらうという、
シチュエーション作品となっています。なので主人公は聴いている貴方。
あらすじや作品概要にもあるように、竜弥君は主人公に片想いしつつも
「自分はあくまでサービスの一環としか見られていない」だから、
「せめて一緒にいられる時くらいはめいっぱい甘やかしたい」という
健気な気持ちを持っているタイプの男の子です。うん、好き。

そんな背景もある故か、どのトラックを聴いても濡れ場が大半です。
…なのですが、不思議なことに「聴き疲れ」にならないバランスでした。
濡れ場シーンって意外と続けて聴いていると神経を使うので、
先ほどのように「聴き疲れ」という状態になるんですね。(個人差あり)
そういった「疲れ」がこの作品にはないのです。スゴい。
作品の主旨である、「甘やかされている」心地で聴くことが出来ます。

総評としましては、
本当にコレがこの同人サークルさんの処女作なのか!?…と、
もちろん良い意味で疑いたくなるほどの出来映えでした。

ただ一点、不満を挙げさせていただくとしたらば、
作中の濡れ場の効果音がかなり大げさな感じがしました。
(おそらくは「出ている感」を出したかったのでしょうが…。)
それ以外は文句の付けようがない作品でございました。
今後とも、ますますの成長に期待がかかるサークルさんでした。

勿論、良い意味でもうひと声!!となった作品でした。

あらすじにも書いてあるように所謂ボンボンの息子であるエル君(受け)。
最初こそ毅然とした態度でオーナー(攻め)に接します。
自身の国は滅んでいない、両親が自分を売り飛ばすわけがない等と、
状況を説明しても突っぱねるばかり。(実際は状況通りの手詰まりですが。)
7日間で調教を施し、奴隷市場の競りに掛けるというオーナーに対して、
気弱になる所か、むしろやってみろと言わんばかりに強気になるエル君。
(初日にして、快楽堕ち一歩手前まで責められるわけですが…。)
お話も飛んで、調教半ばになって来た頃、少しずつエル君の心に変化が。
初期の頃こそ、是が非でも逃亡してやると息巻いていた彼自身も、
いきなり姿を消したらオーナーはどう思うのだろうか?と考え始めます。
強い葛藤の中、エル君が最終的に選び、望んだ結末とは…??

作品総評としては、タイトルに偽りナシ!衝動買いでも後悔ナシ!です。
細かい部分を上げさせてもらうならば、レビュータイトルのように、
エル君とオーナーの交流にもう少しスポットを当てて欲しかったなと。
今のままでも十分に完成度も高く満足してはいるのですが、
作品の終わり方的にもう少し描写が多ければなぁと感じました。

ひょんなことから魔法少女(?)になったツカサ君。
漫画アニメのような活躍は出来なくとも、日々悪い奴らと今日も大奮闘!
…していると思わせて違うという作品でした。いい意味で裏切られた。

いかにも日曜日の朝八時半に出てきそうな妖精に突如、
「魔法少女になって欲しい!」と頼み込まれたツカサ君。
本人も「自分は男だから無理だ」と冷静に断りますが、妖精いわく、
「昨今は男性でも魔法少女になってもおかしくない(要約)」と説得され、
冒頭の悪モノ達との戦いに身を投じ…てはいませんでした。

サンプルで大体の想像は付くとは思いますが、お前は何を言っているんだ。
と思った方は是非に購入して読んでいただければ楽しめるかと思います。

見習い巫女の紗也君は毎晩、「修行」だ「欲祓い」だと称し、
見知らぬ男たちにイイようにされていたのでした。
本人は嫌々ながらも、力を身につけるべく渋々男たちに抱かれますが、
中々に力の才覚に目覚める予兆もなく、不安な日々を過ごしていました。

ある日、境内にケガをした小鳥を見つけた紗也君は手当をしたその晩、
いつもとは雰囲気の違う男性がただ一人ぽつりと佇んでいたのです…。
いつも手酷く抱かれていた紗也君は男性の自分に対する扱いの優しさに
困惑しつつも…というお話です。

紗也君も健気だなぁ…と。
いつ目覚めるかも分からない力を身に着けるために抱かれ、
その力を身に着けたい理由も、傷つき苦しむ人を助けたいから。
そりゃあ、動物と言えど小鳥も惚れないわけがない。

終盤はまさかの展開になりましたが、そういった点も楽しめました。
短いながらもキャラクタの魅力、物語の展開、描写に破綻もなく、
こういったファンタジーモノが好きな方であればハマると思いますよ。

一人手で育ててきた父と、その父に恋する息子のお話。

タイトルの通り、息子君がとにかくエロい。
身体つきから、所作から、コンプレックスから、何から何までエロい。
お父さんもよく今まで耐えてきたなぁ。と感心いたしました。

とにかくガチムチ受けが見たい!
のっけから最後まで幸せな奴が見たい!
…という方におススメの一本です。

モテたいという悲願を果たすために漁船で働く主人公。
先輩と他愛ない話をしていたのも束の間、船が波に攫われてしまいます。
主人公はそのまま大荒れの海に投げ出され、長くも短い人生を…
終えていませんでした。

目を覚ますと、そこは見覚えのないどこかの島。
主人公は何とか生きて帰るために島の散策に乗り出しますが、
そこで触手に文字通り絡まれてしまい…というストーリーです。

妊娠に、産卵に、尿道責めに、というニッチな属性の詰め合わせでした。
これらの属性に抵抗のない方であればかなりハマる作品だと思います。
といっても、そこまできつく細かく描写されているわけでもないので、
筋肉系は好きだけど、他は苦手かも…な人でも楽しめるかと。

身体を売りにしてお小遣いを稼ぐ男子〇校生の深山君。
相手にした客がプレイの割にはシケている…という愚痴をこぼしつつ、
帰路に着いていたころ、一人の見知らぬ男性に声をかけられます。
補導員だと踏んだ深山君は男性に大人しく付いていくことに。

大人しく付いていき、たどり着いた先はなんとホテル。
この男性も客なのかと思った深山君はノリノリでベッドイン。
男性も誘われるがまま…と思いきやいきなり物騒な話をし始め、
顔色も人の好さそうな顔ではなく、どこかヤバい雰囲気を纏い…!?

という。
ココから先は是非に製品版で楽しんでいただきたいです。
総評としては、のっけから最後までエロたっぷり。(某駄菓子っぽく)
深山君の反応も、謎の男性の手練手管も見もので、満足の1本でした。

レビュータイトルのふざけ方は本作を読めば分かると思います。
(分からなくても支障はないので大丈夫です。)

あるところに「鬼」と呼ばれる怪物を退治する専門家がいました。
とある日、次々と人がいなくなってしまう怪現象が頻発し、
この怪事件を解決すべく2人の若者が古びた別荘に派遣されます。

二手に分かれて行動しようというA(仮)の意見を渋々受け入れたB(仮)。
意気揚々と行方不明者の捜索と鬼の討伐に単身乗り出しましたが、
不意を突かれ、鬼と思わしき怪物に捕まってしまいます…。
戻りの遅いAの安否を確認すべくBも別荘に潜入を開始しますが、
そこには変わり果てた行方不明者と単身乗り込んだAの姿が…。

「信じて送り出したAが変わり果てた姿になっているなんて。」といった、
ノリの作品としてここから先は読んでいただければ楽しめるかな、と。

それにしても、この作者さんは人の感情の描写が上手だなとつくづく。
暗い雰囲気の中にも登場人物たちの表情が暗いだけで終わらせることなく、
物語を形作っていると作品を見ている最中でいつも思っています。

次回があるような終わり方をしていたので、どういった続き方をするのか、
主人公たちはどうなってしまうのか…と気になる作品でした。