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深夜0時、終電を逃した僕を拾ったタクシーの運転手は――10年前、同じ教室にいた男だった。
酔い潰れた後部座席で目を覚ました柊蒼真を待っていたのは、高校時代の元同級生・鷹取凛太朗。10年間、たった一度肩を貸しただけの相手をずっと忘れられなかった男。目的地に着いてもドアロックは解除されない。「逃がさない」——その低い声が、封印していたはずの記憶と身体を、否応なく暴いていく。
柊蒼真はカントボーイ。男として生きながら、誰にも明かせない身体の秘密を抱えて生きてきた。高校時代ごと記憶に蓋をして、自分の身体に触れることすら避けてきた10年間。一方の鷹取は、あの日肩を貸した瞬間に「気づいていた」。気づいた上で、黙っていた。誰にも言わなかった。その沈黙は優しさだったのか、それとも執着の始まりだったのか。
深夜のタクシーという究極の密室。逃げ場のない後部座席で、匂いが記憶のトリガーを引く。封印が溶ける。涙が零れる。震える指でボタンを外す鷹取の「10年分の緊張」が、この男の想いの重さを物語る。
秘密を知られる恐怖と、秘密ごと受け止められる安堵。拒絶の言葉とは裏腹に逃げない身体。カントボーイの繊細な感覚描写と、一途に待ち続けた男の切実な熱量がぶつかり合う、深夜限定の濃密なBL官能作品。
文字数はハート、濁点など込みで約11905字ほど。
元同級生 / タクシー / 執着攻め / 深夜 / カントボーイ / 再会 / 片想い / 密室 / 社会人 / 中出し
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