プレイ時間7時間、一応エンディングに到達しました。
既にあるレビューに魅力的な点は挙げられているので、個人的に面白いと感じたことを書きます。
本作はクトゥルフ神話TRPGをRPGに落とし込んだ作品ですが、この調整が見事です。一般的なRPGのお約束は通じませんが、ゲームとしては歯ごたえのあるバランスに仕上がっています。
○レベルが上がっても攻撃力等がほぼ上がらない
(雑魚戦でも気が抜けない)
○武器屋や道具屋がない
(探索して武器やアイテムを集める)
○一泊しても全回復しないし、死んだらそれまで
○時間が有限
○アイテムも有限
○持ち運べるアイテム数も少なめ
○所持技能や仲間、持ち歩いているアイテムの組み合わせでできることが限られる
という、やや厳しいゲーム性ですが、これが逆に試行錯誤するスパイスになっています。
また、操作性がよく、基本的な部分はゲーム内で説明が入り、理不尽な難易度の高さもないので快適に進めることができます。
シナリオ面では、「何も問題は解決していないが、諦めて帰る」という選択肢があるのが秀逸だと思いました。危険や未知の恐怖があるとしても、逃げることなく立ち向かう、という選択が際立ちます。まあ、それで生還できるかは別問題ですが。
あえて難点を挙げると、倉庫がなく、使わないアイテムは地面に置くことになるのがやや面倒です。ですが、置いたときのドット絵がよくできており、これが雰囲気にも合うので多分わざとなんだと思います。私は手に入れたアイテムを地面に置き、ドット絵を見るのをちょっとした楽しみにしていました。
この他にも、BGMやグラフィックを含めたゲーム全体の出来がよく、ファミコン風なのにストーリーに強く引き込まれました。
この後は引継ぎ2周目で、今度こそすべて解決するつもりです。