【通常版】ドラ・コンカフェ

●マルマリディア・ドット・フィアバーン　（CV：柚原みう）
異世界フィアバーン最強の祖竜。
実年齢3000歳を超えたぐらいだが、人間形態では若い女性にしか見えない。
素直で明るい性格のポジティブ古竜。
世界中から特別扱いされる状況に飽きており、平穏を求めて異世界へとバカンスへ。
そこで運命の店――『ツンデレメイドのコンカフェ』と出逢う。
非日常を体験できるというコンセプトに心を打ち抜かれ、無事コンカフェにハマる。
それどころか、自分も始めたいと言い出す始末。
中年サラリーマンが脱サラしてソバを打ち始めたのと似たようなものである。
完成された存在であるがゆえ、他種族への関心が希薄なドラゴンにしては、人間である正宗のことを信頼しており、命を分け与えた。

「マルか……そんなふうに呼ばれるのは初めてだよ。うん、気に入った！採用！」

●フランカラン・プライディア　（CV：陽向葵ゅか）
七王竜の1座、血の王竜。
師（マルマリディア）を元の世界に戻すためにやって来た。
実年齢2700歳を超えたぐらいだが、人間形態ではおしとやかな女性にしか見えない。
不正やごまかしが嫌いで、生真面目な性格。
考えがしっかりしている分どこか傲慢で、柔軟性がないことをいつも師に注意されている。
師を何よりも敬愛しており、日頃から身の回りの世話を焼いてきた妹的存在。
愛が激重で、ことあるごとに『より親密』になろうと企てている。
贅沢は言わないので愛人ぐらいで妥協すると公言している。
なので虎視眈々と既成事実を作ろうとしていて、そっとベッドに潜り込むぐらいは当然のようにする。
師のような偉大な存在から生命を分け与えられた正宗のことを羨ましく思いつつも、師への馴れ馴れしい態度については快く思っていない。

「至高の存在であるリディア様になんたる態度。やはり人間は不敬の塊ですね。消し炭にします」

●志藤 正宗
ドラゴンブレスに焼かれた唯一の現代人類男性。
大学の単位をほぼ取り終え、悠々自適に暮らしている学生（進路を決めあぐねているだけとも言う）。
趣味のコンカフェ巡りがキッカケで、マルマリディアと知り合う。
性格は至ってマイペース。
身内には優しく甘いが、失礼な人には冷たい。
仲良しだった祖父の終活に巻き込まれ、老舗の喫茶店を引き継ぐことになった。
難しいことを考えるのが嫌（苦手ではない）で、頭を使わない会話が好き。
そういう点では、裏表の無いマルとの相性は良い。
見たものを信じる主義で、ソシャゲでファンタジー世界には馴染みがあったためか、異世界人であるマルのことを（わりと）すんなり受け入れた。
ドラゴン同士のケンカに巻き込まれ、ブレスで1回死んで、命を分け与えられたことも。
自分とカワイイ最強のドラゴンに縁ができたことも。

「気にしなくていいって、もうふたりとも身内みたいなもんなんだし」