不束こけしさんのレビュー一覧

まずヒロインの勅使河原さんが本当に良かったです!
「昔思いを寄せていた同級生」に、得体のしれない宗教に入信しておかしくなってしまったという「不気味さ」、「怖さ」を足すことで「絶対者」としての説得力のある魅力的なヒロインになってました!
逆説パラドクス様の作品は「従う理由」を毎度しっかりと作ってくれているので良いですよね!
それにプラスして、自分の先にいる美琴様しか見られていない惨めさ、執拗な体液責め、恋心と快楽に負けて迎える破滅…とマゾの沼に浸かる為のエスコートもばっちりです!

「関わってはいけない事は分かっている。でも繋がりを持ちたい」という矛盾した気持ちで
頭の中をグチャグチャにかき回される感じは正に「精神支配」といった感じでとても良かったです!
勅使河原さんの一方的で話が通じない感じも音声作品と凄く相性が良くて、常にゾクゾクすることが出来ました!

本作には主人公の射精が無いのですが、私はそこもこの作品の良さであると感じました。
射精が無い事で、視聴後も高まったままでいる事が出来ます。
この高まりが錯覚を生んで、主人公の抱えている切ない「恋心」の部分を追体験させてくれているようで凄く良かったです!
フィクションと現実の境目を曖昧にする手法に長けているyurika様らしい趣があります!

そして御子柴泉さんの演技が素晴らしい!勅使河原さんの不安定な情緒を震えた声でリアルに演じて下さってます!
今作の様にヒロインが静かに狂っている作品は珍しいと思うので、御子柴さんファンの方にも嬉しい作品だと思います!

お話は過去作と繋がりがありますが、本作が初めての方でも全く問題ありません!
「ファンはニヤリ」って感じですかね!全方位に親切な作りになってます!

ところで勅使河原さんは本当に異常なのでしょうか?
この作品を人に勧めたくてレビューまで書いちゃってる私に彼女を異常という権利はありません。
はやく幸せになりましょう。

今回もマゾ向けの作品ではあるのですが、一つ一つのプレイがエッチ過ぎて誰が聴いても満足出来る作品だと思います!
まず「先輩のロッカーの中」という舞台設定が素晴らしい!制汗スプレーの匂いだったり、ユニフォームの汗っぽい匂いだったり、砂で汚れたシューズの匂いだったり…
空間そのものが先輩過ぎるんです!本番なしの作品ですが、どの作品よりもヒロインの中にいます!

密着しながらの執拗な亀頭責め、唾液で濡らした手で乳首責め、体温すら感じる耳責め、唇へのキスの代わりのベロチュー…気持ち良さそうでしょ?
プレイ以外にも、「更衣室の女子を意識させる」ことや、支えの代わりにお尻を掴ませてくれたりと、興奮を高める為の補助にも抜かりがありません!
みんな大好き「カウントダウン」もしっかりあります!
これだけ射精感が高まる内容でありながら「射精禁止」なのが意地悪で最高です!粋!

前半主人公が暴走気味なのも、ロッカーに入ってからの快楽責めで先輩が優位に立った時との差を感じられて良いアクセントになってます!
ミステリアスで大人っぽくて余裕もあって…須藤先輩のキャラクターも、学生時代の「憧れの先輩のイメージ」がそのままやってきたって感じで凄く良かったです!
ヒロインの名前が殻のイメージのある胡桃というのも、ロッカー内というシチュエーションや、噂と憧れで正体の暈けている「先輩」という存在に掛かっていてオシャレですね!

人数も年齢も、真実かどうかも不明なセフレ達の存在や、「出したら恋人関係が終わる」という状況で加速する「この人に捨てられたくない」という思い…
この不安なんだけど心地良さもある「ソワソワ感」は本作ならではの大きな魅力の一つだと思います。
関係性や言葉の鎖で支配されていく感じは、エッチなのですが品もあって、感傷的なマゾの方は特にグッと来ると思います!
各トラックの結末も「これから」を想像する余地があって良いですね!名作です!

まず小見さんが超可愛いです!可愛すぎて苦しくなって再生を止めないと耐えられない位でした!そりゃ先輩の脳内もそうなりますよ…!
激かわなパッケージのビジュアルからクールな性格を予想していましたが、積極的で茶目っ気たっぷりの悪戯っ子な後輩ちゃんです!
心を読まれまいと抵抗する先輩にあの手この手で仕掛けを打ってきます。しかも職場で!
どうしたって邪な事を考えてしまう質問を投げかけた後に目を合わせて心を読もうとしてくる辺りマゾの扱いをよく分かってらっしゃる…!
キスや耳舐めの音も最高でもう隣に小見さんいましたもん!
声からニヤケ顔でからかってきてるのが丸分かりのマゾ擽りゾクゾクボイス全開なんです。
目を合わせた後の先輩の心情は、それはそれは言うのも憚られる恥ずかしいものなのですが、それを超下品に読みあげてくれるんです!
SNSでよく見かける欲情全開の投稿を見る度に「これ、女の子が読みあげたらエッチだろうな」なんて考えていたことがあります。
私は「これだよー!」って嬉しくなっいてしまいました!
それに合わせて時折低音ボイスで命令してくださるんです…!
もうこの乱高下にクラクラしない人類なんていないでしょう…!
しかも会話の節々から先輩の事が好きなのが伝わってくるんです!
SMなんですけど、超イチャラブなんです!良いにきまってるでしょこんなの!

「心を読む能力」というファンタジーな要素はありますが、行為中にクスッとするやり取りがあったりと「イチャつき」に相当なリアリティがあります!
好きな人同士の会話の「かっこつかなさ」ってこんな感じだよね!ってトキメいてしまいました。
小見さんが仕掛けてくる度に目を閉じて抗う先輩も可愛くてお気に入りです笑

海音ミヅチさんの演じる役柄では珍しいタイプだと思うので、ファンの方にもとってもおすすめです!

音声では難しい「目を合わせるドキドキ」を表現しきった超名作です!このカップル大好き!

キスって良いですよね。
溢れる思いを相手に伝える情熱的な「とっておき」だと私は思っています。

そんなキスを何発も打ちこまれるんです。
脳を突き刺して思考力を奪う一撃必殺を何度もです。しかも教え子のダウナーギャルに…!
そんなの言うまでも無く最高に決まってますよね!
「ダウナーギャル」×「情熱的なキス」…このギャップにクラクラしない人なんていませんよね!

まず、キスで壊れて終わる物語がリップで始まるってのがオシャレでかっこいいですね～!

佳穂ちゃんはダウナーでミステリアスな雰囲気だったり、巧みな色仕掛けで男心を操るかっこいい大人っぽい一面がある一方で
先生に懐いていたり、バイトをがんばって買ったリップを友達に自慢していたりと年相応の可愛さもあります。
大人と子の中間であるJKらしさをしっかり感じられる点もお勧めポイントです!
約束パートの指きりは佳穂ちゃんのキャラクターをよく表わしていて可愛いです!

紹介文などでも分かる通り、佳穂ちゃんは元々先生の事が大好きって所が良いですね!
甘い言葉掛けもキスも、人として「堕とす」為だけで無く、恋に「落とす」為にしてるんです!復讐でもあり告白でもあるんです!
タイトル通り、キス「マーキング」なんです。ちゃんと思いを唇に乗せているんです。
「私のモノになってほしい」っていう切なさも混じった責めはyurika様らしさ全開で、凄くグッと来ます!
ラストの台詞も想像の余地があって良いですね～!

逆説パラドクスさんの作品は、都度ある重要な選択の決断を聴き手側にさせている所が大好きなのですが
今回もそれが多くあり没入感を大きく高めてくれています。
扉を閉めたのも、デートに行ったのも、行為を始めたのも、唇へキスしたのも全部自分が決めたことですからね!
この辺りも他のサークル作品では味わえない良さですね!

ダウナーギャルの甘い誘惑に負けてしまいたい方…つまり万人にお勧めな作品です!

まず、「同人声優が徐々に貢がせ嬢になっていく過程をフリートークで聴く」という設定が斬新で素晴らしいです!
音声作品ユーザーなら「フリートークってこうだよね!」という共感からスッと世界に入っていけると思います。
フリートークという舞台が「素の領域」だからこそ、ことみちゃんの変化をリアルに感じることが出来ました!イロモノではなく、しっかりと実用性のある作品になっています!

サンプルを聴いた時、フリートークでどうやってエッチな展開になるんだろう?と思っていましたが、その答えも素晴らしかったです!
この設定をフルに活かした最高の展開でした!
皆様にも驚いていただきたいので、詳細は伏せますが「トラック3」の状況は目まいがする程興奮しました…!

感情移入できる対象もいくつかあり、自分の好きな立場を選んで楽しめるという点も素晴らしかったです!
私は「星屑妖精」のサークル主に立場を置いて楽しませていただきました!

御子柴様の演技も素晴らしく、ことみちゃんの表情まで浮かんできます!
徐々に調子に乗ってきた時のニヤケ顔…お貢ぎを促す時の邪悪な笑み…最高です!
御子柴様の十八番、サディズム全開の煽り声も、緩急バッチリの冷たい声も勿論聴けます!

やっぱり「御子柴泉」×「悪い女」にハズレはありませんね!

ここまで丁寧に「貢がせ嬢堕ち」を扱っている作品も珍しいのではないでしょうか?
変化のグラーデーションが素晴らしかったです!
○○堕ちは過程にこそフェチが詰まってると思う方には特におすすめです!
悪堕ち等のジャンルが好きな方にもおすすめです!

諸説ありますが、終わり方もハッピーエンドで聴いていてとても幸せな気持ちになれました!
オドオドしていたことみちゃんが自分の魅力を理解して、自信に満ち溢れた女性になれたんですもん!
私達のお財布の事など知りません。

「最低なことで悦んでいる自分」に酔ってしまう。そしてそこをくすぐられるのが大好き。
そんな自分が愛おしいと思う。
マゾにはこういった思考があると私は考えています。

前半、麻里奈さんの元彼の愚痴話を軸に「女友達との会話」をリアルに演出しているのでいるので没入感が凄いです!
愚痴の中で出てくるエッチの描写も生々しかったり、自分に気を許してる女友達の解像度が高いです!
そしてリアル感を演出すると同時に、後半パートに向けて「マゾって終わってる」という大事な前提作りと、「聴き手をエッチな気持ちにさせる」という
「最低な自分」になる為のお膳立てを丁寧に、粘着質にしてくれています。

愚痴の内容は、最初は男らしくて頼れる感じの人だった元彼が実はマゾだった…というような内容なのですが、聴き手を「頼れる人」として配置しているのが本当に最高です!
元彼に自分を重ねて「マゾってばれたらこんなに嫌われちゃうの?」という思いが自然に作られていきます
会話の中でのマゾ煽りで「この先」を想像して、女友達の愚痴でゾクゾクする感覚は新しかったです!
後半の扱いとの落差で本当に「堕ちる」感覚がありました!

ヒロインの麻里奈さんはかなり性悪な女性です笑
口も悪いですし、色情を刺激して彼女と最悪な形で別れさすし…!
「嫌な女」なのですが、この設定においてとても魅力的な女性です!
綺麗な声での囁きもドキドキして良かったです!

前半で作った前提と、麻里奈さんというキャラクターの掛け合わせで
「性欲に負けて嫌な女に逆らえず、最低な指示で悦ぶ哀れなマゾ」にさせてくれます。
ただのマゾバレじゃないんです。下の下の下までとことん堕としてくれます。

マゾの方には心からお勧めできる作品ですし、そうでない方もこの作品で「自分探し」をしてみてはいかがでしょうか?
惨めで哀れで愛おしい…そんな最低な自分に会いにいきませんか?
気持ちいいですよ?