雪見大介的鑒賞一覽

「ヴァ〇ケン」や「ガンハザ〇ド」などのロボットアクションゲームの流れをくむ作品です。

派手さなどはあまりないものの、シンプルでコンパクトにまとまっており、
ゲームパッドのキーコンフィグも可能で遊びやすいですね。

また新宿ステージの背景が凝っていて、中には今は無いお店の看板もあって思わず懐かしくなります。
(本作の舞台は、現実と少し歴史が異なる1989年という設定)

同サークルの「超電気ロボ バルカイザー」をプレイしていると、終盤の展開で興奮するかもしれません。

クラシック音楽をBGMにして、エロシーンやバイオレンスなお仕置きが
繰り広げられるのがシュールで面白かったですね。

アクション要素は、マップを決まった動きで移動するシンボルを避ける(必須ではなく、おまけの条件の一つ)、逆に高速で移動する敵シンボルを捕まえるなどのシンプルなもので、難易度は低めです。

いたる場面に「高校鉄〇伝〇フ」や「T〇UGH」「あば〇ブン屋」などの
某漫画家作品のパロディが仕込まれていて、元ネタのファンなら楽しいことうけあいでしょう。

本作はかなりのボリューム感があります。
ボリュームと言っても単にクリアまでの道のりが長いという
だけではなく、情報量がいい意味で多いのです。
街の人一人一人に名前や性格などが設定されていたり、
マップのオブジェクトを調べた時の台詞が数多く用意されていたりと、とにかくスゴイ。

またマップの作り込みが凄いです。
滝に近づくと水の音が聞こえ、ランタンなど光源に近づくと
プレイヤーキャラの影が見え、しかも光源との位置関係で影が動くのは驚かされました。
RPGを作っている人も参考になることでしょう。

戦闘にはルールがいろいろありますが、進めていくうちに少しづつアンロックされる方式なので戸惑うことは少ないでしょう。
理解できなくても何となくプレイしていけば、案外どうにか勝てたりします。

コンシューマの良質RPGのような感覚でプレイできる作品です。

かつて人気ゲーム雑誌で連載されていた漫画が元ネタです。

元ネタとなった漫画の話をうまくパロディしていて、元ネタを知っている人なら懐かしくも楽しい気分になるでしょう。
ぷにぷにした絵柄もかわいくていいですね。
個人的には、べ〇のだけでなくあり〇ちゃんのエロシーンもあるのが嬉しかったです。

価格もお手頃ですし、元ネタが分かる人ならば買いでしょう。

使用するボタンは通常のショットと時間経過で再使用できるチャージウエポンの2つとシンプルで、
最初に使用する武器を選んで最後まで固定されることを除けば特殊なルールも無いので、とっつきやすい造りになっています。
スリリングな弾避けと、大量の敵を倒す爽快感がいいですね。

宇宙空間では敵が上下逆さまになって現れたり、背景で街が敵の攻撃で炎上したりと
演出面でも気分を盛り上げてくれます。

最初にプレイした時は、敵に攻撃を当てても敵の姿が点滅したり一瞬赤くなったりしないため、(弾が命中した際のエフェクト自体はあります)ダメージを与えているか不安になりましたが、このゲームは弱点を攻撃しないとダメージにならないような特殊な敵はいないため、特に問題はないでしょう。

強いて難点を上げるなら、ポーズ機能が無いことでしょうか。とはいえ、一回のプレイが短いので大きな問題にはなりませんが。
(マニュアルにも記載がないので、恐らく無い仕様だと考えられます。またウィンドウモードで起動してF10キーを押せばポーズの代わりにはなるかも知れません)

昔ながらのシューティングゲームが好きな人、
家庭用の「スプリガ〇Mk2」「ガンハザ〇ド」などのロボットもののゲームが好きな人は買いでしょう。