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このゲームには、偵察部隊から遠距離攻撃を行える部隊まで、様々な特性をもった部隊が登場します。
兵器のスペックは史実を元に設定されていて、ミリタリーに詳しい方はもちろん、そうでない方も自然と兵器の種類や特徴が頭に入ってきますので十分楽しめます。

当然、正面から攻撃するのと背面から攻撃するのとでは、与えられるダメージが異なります。移動してからの攻撃は、命中率が低下します。
また、単に近づけば敵が見つかるというものではなく、森に隠れている敵を砲撃で燻りだしたり、偵察能力に優れた部隊を自分は発見されないように接近させたりと、様々な手段が必要です。

ここまで書くと敷居が高いように感じますが、チュートリアルや難易度変更を含め、SRPG初心者の方でもプレイに慣れていける工夫がされています。

もちろん戦闘だけでなく、個性豊か(すぎる)キャラや、ロシアンジョークがちりばめられたテンポの良いシナリオなど、最後まで楽しくプレイできる要素が盛り込まれています。

紹介文やスクリーンショットでピンと来た方には、ぜひプレイをお勧めします。

このゲームの大きな要素としては、「ユニットの生産」と「向きによる防御力の変化」が筆頭でしょう。

敵に合わせて、また戦闘の展開をある程度予想して計画的にユニットを生産する必要があります。
大量の敵を相手にしなければならない場合などは、「味方を効率よく殺す」必要も出てきます。モンスターですので心は痛まない(笑)と思いますが、一部のユニットをうまく犠牲にする柔軟性も求められます。
一見使いどころに困るようなユニットも、使いどころを見つけられると愛着がわくかもしれません。
向きに関しては、当然敵も楽に後ろをさらしてくれるようなことはありませんので、複数のユニットを上手く敵にぶつける必要があります。調子に乗って攻めると、今度はこちらがピンチに陥る場合もありますので、思案のしがいがあるでしょう。

ここまで書いてきた結果難しそうに感じられるかもしれませんが、きちんとクリアできるバランスになっているので安心です。もちろん難易度も変更できますが、標準の難易度で楽しみとやりごたえを両方感じられるでしょう。
メインシナリオ以外の戦闘も充実しており、頭を使うものや絶望的(笑)な戦力差で立ち向かう燃える防衛戦など、様々です。


Hシーンに関しては、個人的には少々エグいと思うところもありましたが、全体的に明るいノリで悲愴な感じもないので、そういうのが苦手な方でも他の要素で十分楽しめるとおもいます。
どうみてもバカゲー(褒め言葉)ですが、きちんと押さえるところは押さえられていますし、重すぎず軽すぎずのよいシナリオです。

長くなってしまいましたが、やりごたえを求めるゲーマーにはもちろん、SRPG初心者でも作戦をたてる楽しみを味わえる良作です。