قائمة مراجعة ゴンベエ

『状態変化』というマイナー中のマイナー性癖をテーマにした本作。私の記憶する限りでは、商業誌において世界史上初の試みです。
私はその性癖を持つ人間ですので、偏った感想になるのでご了承ください。

『状態変化』は一般的に「石化」に代表されるような、人間が人外に変化するシチュエーションのことです。本漫画ではその他、『状態変化』界隈では代表的な「凍結」「人形化」の2種をプラスした3種のシチュの話で構成されています。
同人やネット掲載の作品では「変化するまでの過程を楽しんだり」「変化後にモノとして扱われる」ことが主になることが多いのですが、本漫画ではエロ漫画ということもあって、その要素は控えめで本番を絡めた要素が強いです。
しかし、「固められた後コレクションにされる」などしっかりとツボを押さえていて、十分に満足できる作品だったと思います。
絵も繊細で綺麗でした。

可能であれば、是非vol.2が読みたいと思う一品でした!

パロディ及びオリジナルキャラの合計3キャラを対象とした石化・黄金化が見られます。
絵柄は繊細で、もとの作品と遜色がないくらい上手く、肝心の変化後の姿もしっかり描きこまれていました。
加えて、この値段なので損することはないと思います。
石化フェチなら、目は通しておきたい作品です。

「素晴らしい」の一言しかありません!
最近は、本作のような状態変化フェチのための作品も増えていますが、これ程色んなツボを抑えた作品はないと思います。
石化といった「固め」要素も素晴らしいですが、一番注目すべきは「形状変化」だと思います!
というのも状態変化作品がいくつが存在する中、そのほとんどが固め系で占められており、実際本作のような形状変化は殆どないという状況です。
形状変化のある意味基本形である3種類の変化を盛り込んだ本作はまさに傑作と言えるのではないでしょうか。

最後に、私が本作で一番良かったと思えたのは、変化したあとの扱い型です。愛でられる訳でもなく、食べられたり捨てられたりと、非常に酷い扱いを受けてしまう…。
もっと、もっと、こんなシチュエーションの作品を見たい!…と思いました。