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他の七草メインの作品だとあまり女将らしさを見せない芹さんですが、単独になった時に溢れ出るこの女将の風格。
疲れた体にただひたすらに癒しをくれます。

たわいもない話や、適度にゾッとする怪談に少しだけ心が踊ったり。帰り際、寂しくなっても大丈夫。
日々生きていればいろいろあるけど辛くなったらまたここに戻ってくればいい、そんな優しさが心に沁みます。

「感動で泣ける」というよりは「たまには泣いてみようかな」と思う不思議な感覚です。

この人はやっぱり道草屋の女将なんだなと改めて感じる最高の一作でした。