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この音声が優れているのは聞き手が初めから負けているわけではない、ということである。
　
　この音声を聴き始めたとき、お前は一人の戦士だ。女を屈服させることの出来る強いオスだ。

　この女は隙を見せ、言葉を巧みに操ることで、お前の闘争心に火を付ける。徹底的にコケにされたお前の心では雄牛が雄叫びを上げ、頭の中は勝ちたい、この女を屈服させたい、その一心で埋め尽くされていくのだ。
　
　こんなに金○を煮立てるのが上手い女を俺は他に知らない。何度「この女…!」と叫んだか、俺はもう覚えてはいない。
　
　結論から言うと、俺は勝てなかった。悔しくて悔しくて仕方がなかった。惨めな射精とともに涙がにじんだ。

　この女は次の挑戦者を、お前のことを待っている。誰かがこの女を屈服させなければならない。懲らしめなくてはならない。お前の武運を祈っている。