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「道しるべ」 へのレビュー

    • 2017年06月09日
      レビュアーオススメ!
      先に悪かった所を述べておきますと、シナリオの中で幾つかおざなりになっている点があったり、複数の誤字や変換ミスなどがありました。
      また、これは自機に原因があるのか解りませんが、最初はセーブしたデータをロードする事が出来ませんでしたね。
      しかし新たに最初から始めて、セーブデータを上書きしたらちゃんとロード出来るようになりました。
      もしも購入後に同じ症状に見舞われた方が居ましたら、参考程度にどうぞ。

      ――そして、以下作品の評価点というか、ぶっちゃけ賞賛コメントですね。
      先に悪かった点を述べましたが、それでもこの作品には、それらの点を軒並み帳消しに出来る程の魅力が詰まっていました。
      それこそ詳しく語るのにはレビューの字数制限が十倍有っても足りないくらいです。
      取り敢えずシナリオの主旨としましては、記憶のない少女が案山子と共に色々な『島』を渡り歩き、その中で様々な経験を経て、自分の記憶に関する何かを手にして行く――です。
      各島の世界観の不統一さはラノベのキノの旅に雰囲気が近いかと。
      時代考証も土地もかなりバラついていますが、一方で半分くらいは日本が舞台です。

      そして作品全体のボリュームは500円にしてはかなり多めであり、自分にはセーブ用の枠が48じゃ全然足りないくらいでした。
      本編だけでも結構な量ですが、エンディング後は『New Game』のチャプター選択時にエクストラシナリオが二つ追加されています。
      (なおエンディングは二種類ありましたが、片方を見ただけで発生するかは未確認です)
      各島での物語は基本的に『……の話』と書かれており、最初の『母を探す少年の話』はイマイチでしたが、その後はどんどんシナリオの質が上がって行きましたね。
      特に『ともだちの話』は本気で泣きました。エンディング時のスタッフロールを見て更に驚愕です。

      正直、自分の中でこれは3000円でも購入出来る内容でした。

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