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この作品はタイトル通り幼馴染が主人公(聞き手)に対しこれでもかという位好意を向けてくれます。おっとりとしながらも芯の通った声で「好き。大好き。」と呟かれると、こちらとしてはもう辛抱たまらず襲い掛かってしまいそうなのに主人公君は一切手をつけてくれないので最初はもやもや生殺しの気分で聞いてましたw

終始リードする幼馴染ですが終盤、思わぬ出来事により立場は逆転します。それまで「押せ!押せ!」状態だった彼女がうろたえて「あわわ…」とする様子にギャップ萌えを感じ、「良くやった!」と思わずガッツポーズをしてしまいました。

さて、レビュータイトルの通り本作品には”本番”はありません。幼馴染の想いが主人公に届き、幸せな初夜が彼等を待つでしょう。という形でお話は幕を閉じますが、あえて欲をいうなら想いが通じ合った先の二人も見たかった…というのも本音です。

しかしながら、”本番”が入ったことで本作品の内容が前座のような扱いになってしまっては意味がないと思います。
よって、本作品は「好意を向けてくる少女とその想いに答える少年」の話でよかったのだと思います。

…ですのでどうかこの幸せな二人の物語の続きを作ってほしいです。