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「ロック○ンX-I 上巻」 へのレビュー

    • 結論から言うと、原作ゲームと岩本先生によるコミックを知っている方にオススメです。
      岩本版を知らないと面食らうかも…

      2017年に一般流通で発売された小説版を読んで「自分ならこう書く!」と執筆されたそうなので、小説版にご不満の方に対する新しい回答になるかもしれません。

      子供の頃にやった原作ゲームと岩本版コミックの思い出から購入しました。
      内容は原作ゲーム設定を大事にしつつ岩本先生のコミック版のキャラ付けや世界観も取り入れられています。
      既存の世界観と歴史観を出来る限り矛盾しないように構成したとのことです。
      あまり世界観には詳しくないのですが知っている限りは違和感はありませんでした。
      むしろ原作のゲーム内容(例えばザコ敵の存在理由)を掘り下げて世界観を深める努力すらされています。

      但し、一部ボスは岩本版に準拠する「実は善人」という設定なので、岩本版を知らないと理解できないかもしれません。
      そういったボスのステージもいくらか省略されています。
      例えば空港はナシで空中戦艦のみ、坑道には入るが道中の戦闘はしない(その代わりステージのギミックの解説が入って原作ファンはニヤリ)といった感じです。

      上巻となっていますが、8大ボスの内6体が登場します。

      所々に世界観を深める設定の説明や、博士の手記という形で解説が入りますので、設定好きな方に向いています。

      イラストはカバー以外はモノクロでトーンを使わず陰影で表現するスタイルです。失礼ながら画力はそれなりですが、迫力ある表情を表現できており、文章に華を添える役割は果たしていると思います。

      少し誤変換・誤字がありますが酷いものではなく、大手ライトノベルレーベルでもありうるレベルなので個人的には許容範囲でした。

      後編の発売が楽しみです。

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