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「Spiral Bad End3」的鑒賞

    • どのシーンも凌辱色が強く、快楽、苦痛、屈辱がないまぜとなってヒロインを犯しぬいてゆく。本来は颯爽と活躍する強きヒロインが、惨めさたっぷりに敗北するため、このジャンルが好きな方は迷わず購入すべきであろう。
      1シーンごとに濃密さを感じるが、その理由は敵の態度が貢献しているからだ。「遊び道具」や「復讐の相手」など、ヒロインに対して冷酷そのものである。無遠慮であり、物のように扱われる場面に適しており、温情の無さが悲壮さに拍車をかけてくれる。

      ヒロイン側の描写も作りこまれている。いきなりbadendシーンから始まるが、それではヒロインの強さが伝わりにくく、「ギャップが薄まるのでは?」との懸念が生まれるかもしれない。しかし、そんなのは杞憂であるとすぐに了解される。一例をあげれば、屈辱を感じてもそれを糧に闘志を燃やし、真っ向から抵抗の意を示す。このように、逆境状況でもあきらめない姿勢が巧みに織り込まれており、強きがどうしようもなく汚されてゆく楽しみを保持している。

      本作はシリーズの3作目であるが、それだけの理由から「Spiral Bad End」のタイトルをつけられたわけではない。元ネタの設定をうまく膨らませ、それらによって、さながら暗い渦にのみ込めれてゆくかのような、そんな絶望を描いた作品であり、タイトルに誇張のない逸品である。

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