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「氷晶の迷宮」的鑒賞

    • 2017年10月26日
      評論家推薦!
      エロは冒頭で媚薬を飲まされたゆえ、快楽傾向が強めである。イベントは街とダンジョン内のトラップないし特定敵敗北で発生する。ステータスに淫乱度があることから察せられるように、操の堅い少女が徐々に性に嵌ってゆく。特に街では、淫乱度が高くなればなるほど抵抗が弱くなり、身体を明け渡しやすくなる。たとえばエロ検問の場合、初めは服を脱ぐのもためらいがちであったのが、値が高いとすぐ全裸になる。他にも性欲を抑えられずに致してしまう淫乱少女をいたるところで見ることができる。
      なお、性に溺れすぎると選択し次第でBADENDとなり、冒険者としても人としても終わってしまう堕落さは実用性がある。
      尺は全シーン長めであり、回想にのらない立絵エロも同様である。シチュも豊富であり、ボリューム不足感はない。回収もヒントがあり、どこで起きるかも予想しやすいのもあっててこずることはない。

      バトルシステムは独自のもので最初は戸惑われるかもしれないが、幾たびか戦闘を重ねるとすぐ慣れる。ダンジョン内のドロップアイテムは装備系・回復系両方とも数多く配置されており、クリアは難しくはない。新鮮さを楽しみつつ、すぐ没入できるうまいゲーム設計であった。

      ストーリーはシンプルで、ダンジョンの踏破が目的である。ダンジョンの謎自体もコンパクトにまとめられており、煩雑さはない。個人的に気に入ったのは、リピアの心境の変化である。開始時は極めて私的な理由で冒険をしている(筆者は「冒険に憧れて」を選択)。しかし、迷宮での出来事を通して、冒険の理由にそれ以上のものが加わる。少ない描写のなかでのさりげないヒロインの成長が描かれており、このセンスは素晴らしい。

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