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本作のヒロインはおとぼけた性格をしており、楽天家である。しかしこのキャラメイクが本作をエロ・ストーリー両方で妙味を発揮し、面白くしている。

先ずエロだが、ヒロインの無垢で無知な部分がかわいらしく、人々の役に立ちたいと奔走するお人好しさも素直に愛せる。このような穢れを知らぬ乙女を強調したうえでの凌辱は大きなギャップを生み、捗る。内容もモンスターが相手、または暴走した人間が相手であるため、暴力的な傾向にあり、その理不尽感がさらにこちらを煽る。
どのシーン構成もボリューミーである。開始から長時間に及ぶ行為の後の堕ちまでを要領よくまとめている。賢者を目指す元気な少女が、言葉もままならぬほどエロバカになる、あるいは疲弊しきってズタボロになる。天然娘の好感のもてる性格が、悲惨故のエロスを際立たせてくれるのである。

ストーリー面においては、重く暗い話を彼女の明るい性格によりどこかほのぼのとさせ、気軽くゲームが楽しめるようになっている。裏での何者かの暗躍、人間側の身勝手を思わせるさりげない言及など、不穏な空気も適宜描写されており、シリアスとコミカルのバランスが絶妙である。
また、この天真爛漫さは多くの人々を救い、あるいは希望として輝かしく描写されている。こういった彼女だからこそ、ラストのような決着ができ、まさに「主人公」という姿を見せてくれるため、最後まで楽しめる作品となっている。

本作はサークル様からのプレイヤーへの挑戦作品となっている。オーソドックスな戦闘システムながらも、勝つか負けるかのバランスが適正であった。フェアプレイの下、繰り広げたプレイは非常に楽しく、最後のサークル様からの賞賛は思わず頬が緩んでしまった。
こういった闘魂たくましいゲームは1ゲーマーとして嬉しく、一人でも多くのプレイヤーに遊んでほしい傑作品である。