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凄い作品だと思った。他の方のレビューにもある通り、まさに、直球勝負である。
結城千草。可愛らしい女性である。けなげなのは外見だけでなく、内面にも一途な思いを抱えていた……。
女性ならではの「受胎願望」を華麗な筆致で描き出した本作、実におどろおどろしさも介在している艶作である。生命の誕生に纏わる厳粛なシーンを艶筆が描き出す。
「夫の子」を望み、大願叶って出産を迎えるなら問題はなかった。ヒロイン千草は、本来的な経過を(問わず)飛ばして、受胎のみを望んだところに悲哀があった。肉体の快楽に、いつしか常軌を逸脱し、肉便器としての運命を余儀なくされる。女の性というには哀し過ぎる運命だ。
絵柄は、さすが、ブランド屈指の凄筆原画家さんだけに、自信を持ってお勧めします。