重曹くんさんのレビュー一覧

前作に引き続き購入しました。
もう予告からしんどくて1か月そわそわしていました。石見舞菜香ボイスでお別れ確定シナリオ!?苦しい!
さて今作の主人公の決断、文句なしです。
個人的ピークは冬ちゃんが一緒に死んではくれませんかと言ってくれたところで、この言葉を待っていたような気さえします。
ここに至るまでの石見さんの儚い演技が本当に良い。苦しいのが伝わってきて私もいつの間にか涙が溢れていました。
冬ちゃんのいない現実世界じゃなくて追憶の世界で二人生きていくことを選んでくれて本当に良かった。夢の中だって醒めなければ現実と変わらないんだー!

という気持ち100%で購入しましたが、ASMR作品にしては珍しい始まり方をするものだからどういう終わりになるのか読書のような心持ちで聴き始めました。
耳かきパートに進んで「おいでー」される頃には完全に少年の気持ちに成って、小夏お姉ちゃん大好き…なんて思ってましたが、シナリオが進むにつれてお姉ちゃんの声色に影が差し、次第にこの関係の終わりが見えてきて、追憶の中のお姉ちゃんとの最後の会話、そして最後のトラック。文句なしのエンドです。耳だけでこんなに爽やかな読後感に浸れるとは思っていませんでした。

前作のささやき彼女で衝撃を受けて以来なちゅぼさんの作品を買い続けていますが、今作もシナリオと大西亜玖璃さんの声質と距離感によってとんでもなく可愛い音声作品が誕生しましたね。
全トラック可愛いのはもちろんなのですが、特に私の耳&脳が反応したのはトラック「おうたの時間っ♪」で、耳元で童謡を歌われて段々眠くなっていく感覚と距離が近すぎてぞわぞわする感覚が同時に襲ってきてこれがASMRか、と考えながら目を閉じました。
ささやき彼女特別編の発売以来、トラック「ねぇ、起きて!」を目覚ましにしていたのですが、
今作の「目覚ましボイス♪」は最初にアラーム音が入っているので目覚ましとしてより実用的に進化しているのが嬉しいですね。
なちゅぼさんとしては珍しい強めのSEですがこういう使い方なら全く邪魔にならないので天才の発想だと思います。
彼女との日々はまだ続いていくと思うので、続編、待ってます。

基本的な言動はしっかりしてるのに「せーんぱい」とか「えへへ」とか甘えてくるところがたまらなく可愛いです。
学生時代の名残りからか主にですます調で喋るんですがふと敬語が抜ける瞬間もあったりして、
別に敬語使わなくてもいいよって言ったらこっちのほうがしっくりくるんですよねって言ってきたりしたこともあるんだろうなとこれまでの関係が頭の中で広がっていきますね。
本編を通して匂いを感じさせるシーンがいくつかあるので、用意できるものは実際に匂いを感じながら聴いてみることをおすすめします。普段使わない種類のヘアオイルが部屋に置いてある状態も実際に同棲してる感が出ておすすめです。
朝起きた時の甘え方は反則ですね目が冴えちゃいます。約1か月間目覚ましにしていますが朝から幸せです。