めぐめぐさんのレビュー一覧

制限時間はないので1手ずつじっくり考えて進めるのもいいでしょう。
ですがせっかくなのでグルングルン回しまくりましょう。
アクション部分がかなり骨太なので「パズルはちょっと苦手……」という人でも、アクションでどうにもならないところをパズル要素で潜り抜けるプレイでガンガン進んでいけます。
このスピード感も本作の醍醐味かもしれません。動かし方次第で、もはやパズル要素さえアクションの一部です。ゆっくりしていたら難しいパズルでも素早く動かすことで見えてくるものがきっとあるはずです。

ショップでスキル取得もできますが、完全無強化でも全ステージをクリアすることが可能です。
ただし、とあるふたつのステージの難度が他とは比較にならないほどになるため、完遂には相応の覚悟が必要となります。

もしかすると全体の雰囲気から何かを感じ取る人がいるかもしれません。
あなたの勘が正しかったのかは、ぜひプレイして確かめてほしい。


そういえば、とある地方では「二尾の狐は闇に堕ちやすい」という不吉な言い伝えがあるようですが……?

これは謂わば、一匹の蛇の身の上話。
活字にしてしまえばたった一言で終わってしまう話。

しかしそこに込められた怒りや憎しみ、悲しみと喜び、思い、願い、心のすべて
それすなわち、蛇とあなたがそこに存在した証。


もしもほかの妖たちとまだ触れ合ったことのないひとがこれを見ているのなら
これを先に聞け、聞くべき、聞きたまえ。
そのほうが、いずれ帰ってくるときにもっと楽しめるだろうから。


……というのも、妖リーズ(原文ママ)を追いすぎたせいで作中のある一点において
「これはきっとこうだろう」という初見ならではの解釈から
「もしかしたら"こう"なのでは?」という新たな解釈を生むカタルシスが消滅してしまい
とても勿体無いことをしたような気持ちになっているゆえ、なのである。

あえて言いましょう。
いつもの歌い鈴作品の感じでありながら、明らかに異質であると。
メタ的視点で手紙を見ていくと、「お手紙」には本来あるはずのない1枚があるような気がします。
そしてその1枚が存在することでこの手紙は手紙でなくなり
綴られた言葉が各所で別の意味を持ちはじめます。

私が変に深読みをしているだけなのかわかりませんが
まるで高度な叙述トリックを目にしているような、ありえんくらい深くてふしぎな作品です。

歌い鈴作品の楽曲や歌詞はそれぞれ人だったり物だったり、作品の中にある何かと密接な関係があるので
はじめての方でも楽曲を聴いて、その意味を当該作品の中で探してもらう……という変化球的な楽しみ方ができる楽曲集です

愛、ドォル、依知が一堂に会したこの回は
If世界として歌い鈴時空の狭間を漂うのか、あるいは史実として取り込まれるのか
というふうに今後の作品にひとつの期待をもたらす作品でもありますよ! よ!

【ナツカシノカケラ】の続編であり外伝という立ち位置ですが
「まだ"ナツカシノカケラ"を聞いたことないよー」という人はこちらから入り、この世界観をもっと知りたいなと思ったらナツカシノカケラを聞く……という順番のほうが話がよく入ってくるかな、と。

コノマとスズナキ、人と人ならざる者というふたつの存在。
物語の中で語られる、境界を越えたふたりの絆。

そして"過去"と重なって見える"今"を『異なる解釈』で紐解くと……あらら?
なんだかもうひとりの物語が見えてきませんか?

ドォルと初めて会ったあのころは「変な子だなぁ」と思ったけれど、今にしてみればそれは間違いだったのかもしれない。確かに変わった子だけども、人の性格は「変だ」なんて言葉で形容できるものじゃない。
自己肯定感がとてつもなく低くて、それでいて嘘をついたり誤魔化したりってのができなくて、思ったこと全部口に出しちゃうくらい馬鹿正直なのがドォルだから。姫神縫子って人間だから。

ドォルの本当の想いに触れれば、きっと誰しもこんな何か悟ったような気持ちになるはず


そして「いじ告」という物語はこれで幕を閉じるけど
彼女自身が描く物語はどこかぼくたちの知らない場所で続いていく
だってこれはジ・エンドじゃなくて、フォーエバーなんだから

試聴したら気付くと思うんだけど、今までと声色がちょっぴり違うのね。
そこから愛ちゃんがオドオドしてばかりの女の子からひとりの女に成長したことが感じられて、とてもエモみが深い。

そしてしっとりと落ち着きのある声での朗読。
君はおやすみスタイルで聞いたとき、最後まで聞き届けられるだろうか?



ところでこの『ナツカシノカケラ』は、いったい誰が出版を……?

1周目はタイトルすら忘れて聞いて
2周目はタイトルを口に出して読んでみてから聞くといいと思います。

また、ヤビツの本心を知ったうえで「誰の視点に立つか」を変えることでで大きく見えてくるものが違ってくるかもしれません。

今までずっと続いている物語のひとつの集大成といった感じ。
あとどすけべぼでーの無自覚すけべ。……いえ、なんでも?

地味でぼっちなクラスメイトだったあの頃とはすっかり変わって、「君」についチラリと見せてしまう本音がまたよきかな。
高校生の頃のお話が収録されていますが、色々な意味でこれを懐かしいなぁだなんて思ったり思わなかったり。

地味告は兵器と呼ばれたのも、思えば物語の始まりのように遠い過去の話。
次は誰が何と呼び始めるのかを楽しみに待っていようと思う。

ちょっと気を抜くと、とにかくドォルがボケ倒して笑わせにきます。
おふとんで寝転がるなどしてリラックスした状態で聞きましょう。間違っても電車やバスの中などの他人の目がある場所では聞いてはいけません。
公共の場でニヤニヤして不審者として通報されたいという稀有な性癖のお持ちの方であったなら止めませんけど。

ドォルはケーキが大好きなので今作でもチョコケーキが出ます。おいしいですよね、ケーキ。どうやら違うものも出るようですが。
少し前の彼女を知っている人でも、止まることを知らず加速していくドォルワールドに驚くかもしれませんが、きっと楽しい時間が過ごせることでしょう。

今ならコットンドォル150 枚入りを無料で受け取る権利がついてるとかいないとか