Liste des critiques de しとね

音声作品やASMR作品はずいぶん増えました。
本作はその中でも、マッサージや耳かきやタッピングなどの「音」の気持ちよさが特色だと私は感じました。

ASMRは、演者の声、台詞やストーリー性などの脚本、シチュエーションや道具などのアイデア等々、色々な要素があります。
特に作品として売られるものはキャラクター性がわかりやすい魅力になるので、声や台詞がウリになるものが多いと思いのではないでしょうか。
ですが本作は、録音機器の使い方や編集などが素晴らしいのか、まず音の気持ちよさが際立つように作られていると思いました。
もちろん音声の「声」をないがしろにしてはおらず、優しく語り掛けてくれる声が心地よいのですが、、それ以上に「音」の魅力が凄いと思います。
とりわけ耳のマッサージやシャンプーなどの気持ちよさが素晴らしいです。

その上で、キャラクター性を求める人には「シチュエーション」系として、お姉さんや森の魔女やメイドなどとしてのボイスが各1時間ずつくらい、逆にもっと音声の「音」がほしい人には声無しの耳かきや炭酸音が30分くらいずつ、なども入っているのも心配りを感じます。
「おまけ」に含まれているライブ形式で撮られた2時間ASMRも実は非常によいのでこれを聴かないのももったいないです。
総じて、音の快感を特色としつつ色々な心地よさを味わわせてくれる作品でした。

群雄割拠のバーチャルASMRでとりわけ人気がある方がイラスト以外すべて自分でやっているので、とてもよくできていました。
リアルでありつつくどくない、自然な音作りが好きです。

本編は言うまでもないのですが、私はおまけの音声なしパート、特に全身マッサージが意外なほどよかったです。
文章書きなどの作業をしている際に、無音では集中できないが音楽やラジオでも集中できない人間なので、雨の音などを流していることが多いのですが、この全身マッサージはそのような用途にとてもよかったです。
頭、耳、肩、背中など様々な場所に様々なマッサージをするので同じ音で耳が疲れたりせず、それでいてゆったりとした一連の流れを保って進むので気が散ることもない。

無声のASMR自体はかなりありますが、このような長所を兼ね備えたものは割と貴重な気がします。

よかったです。
うまく言えないのですが、声の柔らかさ、テンポ、方言の混じり方、音量、台本の甘いのだけど距離が近すぎない感じなど、どれもちょうどよくて、凄く聞き心地が良かったです。
そよかぜアメって変わったキャラ名だなーと思って説明をよく見たらVtuberさんなんですね。たぶんファンの購入者が多いのかなと思うんですが、それまで存じ上げなかった私が聞いてもとてもよかったです。

今では商業でも活躍されている漫画家の秋★枝さんの、東方二次創作百合漫画の総集編です。
入ってるのは主に、えーこま、れいまり、めーさく、勇パル 、せいよし、パチュアリ、ゆゆみょん。
同人なので筆遣いが生々しいことや、セリフが手書きなことが、少女を描く作風に物凄くあっていると感じます。
特にセリフはとても魅力的ですし、それでいて読みやすい。
210Pあまりも収録されており、内容もボリュームもとても満足できました。