漆の匂いのなかでだけ、前世が戻る。その匂いを、鹿人の王は森の果てから嗅ぎ当てた。
漆の森で木肌に鎌を入れる転生漆掻きの私は、掻き傷から立つ漆の匂いのなかでだけ、前世の断片を思い出す。うるしの匂い、火傷のような痒み、誰かの手。その匂いを辿って現れたのが、五叉の角と黒い蹄を持つ鹿人の王ケルヴァだった。鹿人は匂いで番を選ぶ。袋角の滲む季、王は私の掻き傷の匂いを嗅いで『匂いで分かる、お前だ』と言い切り、岩宮へ攫っていく。苔の褥で、角の付け根から滲む香りを肌という肌に擦り込まれ、匂いが混ざり合うまで種付けされる。彼の匂いを嗅ぐたび前世の記憶がまたひとつ開いて、思い出した端から今夜の熱が、その上へ塗り重ねられていく。消えるのではなく、下塗りになって、深くなる。逃げようにも、森じゅうの獣が王の匂いを纏った私を王のもとへ送り返してしまう。匂いが番の証に変わる夜、私は自分のほうから彼の首筋に顔を埋めていた。秋、私は岩宮の柱に最初の一刷毛の漆を掛けた。匂いに搦め捕られる、異種族番の溺愛転生譚。
■登場人物
■ロザンヌ(23歳・前世名 朱璃)――漆の森の木々を巡る転生漆掻き。鎌の腕は確かだが、漆の匂いを嗅ぐと前世の断片に足を取られる。
■ケルヴァ――漆の森を統べる鹿人の王。五叉の角と黒い蹄を持つ。角が五叉に分かれるのは成獣の証で、人間換算なら二十代後半の成人にあたる。袋角の季にロザンヌを唯一の番と定める。
■ケルヴァ――漆の森を統べる鹿人の王。五叉の角と黒い蹄を持つ。角が五叉に分かれるのは成獣の証で、人間換算なら二十代後半の成人にあたる。袋角の季にロザンヌを唯一の番と定める。
こんな方におすすめ
・漆の掻き傷の匂い→鹿人王の番へ/・袋角の香りを擦り込まれ前世の記憶ごと塗り重ねられる匂いの責め/・匂いが番の証に変わり、岩宮の柱に最初の漆を一刷毛掛ける
作品仕様
異種族転生官能ファンタジー・ヒロイン一人称・本文 約2.5〜2.7万字(全10章)・段階的性描写・横書きPDF。
・形式:PDF(横書き)・全74ページ
・形式:PDF(横書き)・全74ページ
ご注意
・本作はR18(成人向け)作品です。18歳未満の方のご購入・閲覧はご遠慮ください。
・本作のサムネイルは、生成AIを使用して制作したものに
一部手作業の調整を加えています。
・登場人物・団体・場所はすべて架空のものであり、
実在のいかなる人物・団体・場所とも関係ありません。
・本作は異世界ファンタジーを題材としたフィクションです。登場する人物・人外はすべて成人(人間換算18歳以上)で、作中の性行為はすべて当人同士の合意によるものです。
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一部手作業の調整を加えています。
・登場人物・団体・場所はすべて架空のものであり、
実在のいかなる人物・団体・場所とも関係ありません。
・本作は異世界ファンタジーを題材としたフィクションです。登場する人物・人外はすべて成人(人間換算18歳以上)で、作中の性行為はすべて当人同士の合意によるものです。










