■あらすじ
その指輪を抜くのに、三十七秒かかった。婚約指輪を返上せよと命じられた大広間の隅から、王冠を作る男が進み出て言う。「その指輪は私が作った。返す相手は殿下ではない」――わたくしの寸法を、この人はまだ一つも知らないのだそうです。
乙女ゲーム『金糸雀の宝冠』の悪役令嬢アンジェリカ・ソルベールに転生していると気づいたのは、十九歳の初雪の日、婚約者の王太子マクシムに断罪された大広間でのことでした。婚約指輪を外して返上せよと命じられ、震える指から石を抜いたその時、広間の隅から声が上がります。『その指輪は私が作った。返す相手は殿下ではない』。王冠と王家の宝を作れる唯一の職人、王室宝飾長バルタザール・レイスナー。王家すら頭を下げる男が、その場でわたくしを引き取っていきました。連れて行かれたのは工房の奥、三面を鏡で囲まれた採寸室です。『貴女の寸法を、私はまだ一つも知らない』。首も、腕も、腰も、絹の巻尺で丁寧に測られていくうちに、測ることはいつしか触れることへ変わっていきます。幾度も注がれ、孕むまで種を仕込まれる夜の果てに知ったのは、五年ぶんの意匠帖がすべてわたくしのために描かれていたこと――破滅エンドではなく、王家に条件を呑ませた男の妻として迎えられるハッピーエンドへ。
乙女ゲーム『金糸雀の宝冠』の悪役令嬢アンジェリカ・ソルベールに転生していると気づいたのは、十九歳の初雪の日、婚約者の王太子マクシムに断罪された大広間でのことでした。婚約指輪を外して返上せよと命じられ、震える指から石を抜いたその時、広間の隅から声が上がります。『その指輪は私が作った。返す相手は殿下ではない』。王冠と王家の宝を作れる唯一の職人、王室宝飾長バルタザール・レイスナー。王家すら頭を下げる男が、その場でわたくしを引き取っていきました。連れて行かれたのは工房の奥、三面を鏡で囲まれた採寸室です。『貴女の寸法を、私はまだ一つも知らない』。首も、腕も、腰も、絹の巻尺で丁寧に測られていくうちに、測ることはいつしか触れることへ変わっていきます。幾度も注がれ、孕むまで種を仕込まれる夜の果てに知ったのは、五年ぶんの意匠帖がすべてわたくしのために描かれていたこと――破滅エンドではなく、王家に条件を呑ませた男の妻として迎えられるハッピーエンドへ。
■ジャンル
悪役令嬢/異世界転生/婚約破棄/執着/溺愛/種付け/妊娠/ハッピーエンド
■登場人物
■アンジェリカ・ソルベール(視点人物)――19歳。ソルベール伯爵令嬢。十八歳の成人の儀の直後に乙女ゲームの悪役令嬢への転生を自覚した。宝飾の意匠を見る目が確かで、職人の仕事に必ず礼を言う。断罪の場でも指を震わせながら最後まで立っていた。一人称『わたくし』。
■バルタザール・レイスナー(攻)――30歳。王冠と王家の宝を作れる唯一の職人にして王室宝飾長。王家すら頭を下げる技と秘密を握る。五年前から意匠帖にただ一人の令嬢のための飾りだけを描き溜めてきた。その人を女として見たのは、彼女が十八になった日から。
(登場人物は全員18歳以上の成人)
■バルタザール・レイスナー(攻)――30歳。王冠と王家の宝を作れる唯一の職人にして王室宝飾長。王家すら頭を下げる技と秘密を握る。五年前から意匠帖にただ一人の令嬢のための飾りだけを描き溜めてきた。その人を女として見たのは、彼女が十八になった日から。
(登場人物は全員18歳以上の成人)
■ページ数
全70ページ
■ご注意
・本作はR18(成人向け)作品です。18歳未満の方のご購入・閲覧はご遠慮ください。
・本作のサムネイルは、生成AIを使用して制作したものに
一部手作業の調整を加えています。
・登場人物・団体・場所はすべて架空のものであり、
実在のいかなる人物・団体・場所とも関係ありません。
・本作は異世界転生ファンタジーを題材としたフィクションであり、現実のいかなる強要・犯罪も肯定するものではありません。登場する性行為はすべて成人(18歳以上)によるものです。
・本作のサムネイルは、生成AIを使用して制作したものに
一部手作業の調整を加えています。
・登場人物・団体・場所はすべて架空のものであり、
実在のいかなる人物・団体・場所とも関係ありません。
・本作は異世界転生ファンタジーを題材としたフィクションであり、現実のいかなる強要・犯罪も肯定するものではありません。登場する性行為はすべて成人(18歳以上)によるものです。










