序
指を舐めると、しょっぱかった。蔵から担ぎ出したひと俵は里に着く頃には軽くなっていて、減ったぶんが、わたしの代になった。
あらまし
三月雨が降らず、里の味噌樽も漬物蔵も塩を切らした日照りの年。塩浜の浜子頭の娘・洲崎きよ(23歳)は、出入りを止められていた浜の塩蔵から、ひと俵を担いで里へ運んだ。潮の満ちた晩、浜に大きな男が立っていた。塩の神・藻塩と名乗ったそれは、浜の塩は焼いた者のものではなく自分の預かりだと言い、『代は身で払え』ときよを塩田の岩屋へ抱え上げた。ただし岩屋の口には、引き潮のたびに乾いた白い道が通る。帰るならその道を跨げばいい、追いはしない――神は最初の晩、その道を自分の手で敷いてみせた。俵を担いだのは自分の肩で、塩を配った先は里の竈だった。きよは道を跨がずに残る。塩の神の肌は乾いた熱を持ち、触れた汗も涙もすぐ白い粒に変わる。塩は腐らぬ、だから飽きぬ――最初の晩にそう言った神は、土用の半ばで『これまでのは、ただ、注いでおっただけだ』と言い直し、明けるまで朝も晩も、きよの奥へ種を付け続けた。岩屋の口には、いつでも帰れる白い道が、毎日新しく敷き直されている。〈第一話〉
人と、人ならざるもの
■洲崎 きよ(すさき きよ/視点人物)――23歳。塩浜の浜子頭の娘で、塩焼きの火の番なら浜の誰にも負けない。里の困り事を見過ごせない性分が、俵を担がせた。一人称『わたし』。
■藻塩(もしお/攻)――浜の塩を預かる塩の神。人の姿では潮灼けした大きな男で、肌は乾いた熱を持ち、触れた汗をすぐ白い粒に変える。塩は腐らぬゆえ、飽きるということを知らない。
(人も神も、あらわれる者はみな十八歳を超えています)
■藻塩(もしお/攻)――浜の塩を預かる塩の神。人の姿では潮灼けした大きな男で、肌は乾いた熱を持ち、触れた汗をすぐ白い粒に変える。塩は腐らぬゆえ、飽きるということを知らない。
(人も神も、あらわれる者はみな十八歳を超えています)
読みどころ
・乾いた熱を持つ塩の肌、汗も涙も白い粒に変わる褥という、しょっぱさと熱で押し切る人外の質感描写/・引き潮のたびに岩屋の口へ白い道が通り、神自身が毎日その帰り道を敷き直すという同意の設計。残ると決めているのはいつも彼女の足/・土用の入りから明けまで、塩を焼く浜の火と大釜の湯気が刻限を刻み、明けの日に新しい俵が里へ届く着地
体裁
和風あやかし・人外つがいTL/ヒロイン一人称/本文 約3.9〜4.2万字(全16章)/体験版で第1章〜第3章(約7,700字)が読めます/挿絵なし・縦組みPDF/本作は連作の第一話です。
・ジャンル: 人外/つがい/執着攻め/潮吹き/連続絶頂/中出し/孕ませ・妊娠/溺愛
・横書きPDF・全125ページ
・ジャンル: 人外/つがい/執着攻め/潮吹き/連続絶頂/中出し/孕ませ・妊娠/溺愛
・横書きPDF・全125ページ
断り書き
・本作はR18(成人向け)作品です。18歳未満の方のご購入・閲覧はご遠慮ください。
・本作のサムネイルは、生成AIを使用して制作したものに
一部手作業の調整を加えています。
・登場人物・団体・場所はすべて架空のものであり、
実在のいかなる人物・団体・場所とも関係ありません。
・本作は製塩と塩の神をめぐる和風ファンタジーのフィクションであり、現実のいかなる風習・強要も肯定するものではありません。登場する人物はすべて成人(18歳以上)です。
・本作のサムネイルは、生成AIを使用して制作したものに
一部手作業の調整を加えています。
・登場人物・団体・場所はすべて架空のものであり、
実在のいかなる人物・団体・場所とも関係ありません。
・本作は製塩と塩の神をめぐる和風ファンタジーのフィクションであり、現実のいかなる風習・強要も肯定するものではありません。登場する人物はすべて成人(18歳以上)です。










