序
詫びに孕め」――声だけが、風下からした。振り返っても誰もいない。崩れた塚の石を抱えたまま、わたしの襟だけが、内側から押し開かれていく。
あらまし
灘尻の浦には、野分の通り道をふさぐために百二十年前に築かれた風除け塚がある。塚守の家の娘・甲斐みお(20歳)は、傾いた石を積み直すつもりで、うっかり塚のかなめを崩してしまった。翌朝、二百十日。浦の上に姿の見えないものが居座った。名を颪と言い、風そのものだと名乗ったそれは、塚は自分を封じるためではなく休ませるために積まれたのだと告げる。目覚めてしまったからには、抜けるまで三度は通る。詫びに孕め――そう言ったあとで、その神は一度だけ確かめた。否と申せば還す、と。浦の稲も舟も、この三十日で決まる。みおは浦のためではなく、自分が崩したのだからと言い直して受けた。そこから先、颪は人の加減を知らなかった。姿がないぶん逃げ場もなく、見えない腕に脚を開かされ、嵐が三度この浦を抜けるまで、幾度も種を残されていく。〈第一話〉
人と、人ならざるもの
■甲斐 みお(かい みお/視点人物)――20歳。灘尻の浦で代々塚守を務める家の娘。海と空の様子で天気を読む目を持つ。思い込んだら退かない。一人称『わたし』。
■颪(おろし/攻)――野分そのもの。姿を持たず、みおにだけ声と、輪郭のない大きな腕の重みが伝わる。体温はなく、触れられた場所だけが冷えて痺れる。数は数えられるのに、加減を知らない。
(作中の人物はいずれも成人しております)
■颪(おろし/攻)――野分そのもの。姿を持たず、みおにだけ声と、輪郭のない大きな腕の重みが伝わる。体温はなく、触れられた場所だけが冷えて痺れる。数は数えられるのに、加減を知らない。
(作中の人物はいずれも成人しております)
読みどころ
・姿が最後まで見えない攻め。触れてくるのは気圧と風だけで、どこを触られているか当てられないという焦らしの構造/・野分・凪・野分・凪と交互に訪れる三十日。風が強い日ほど神が性急になり、凪の日は静かに甘くなる緩急/・自分が崩したのだからと言い直して受けた娘が、最後に塚を積み直す側へ回る着地
体裁
和風あやかし・人外つがいTL/ヒロイン一人称/本文 約3.9〜4.2万字(全16章)/体験版で第1章〜第3章(約7,700字)が読めます/挿絵なし・縦組みPDF/本作は連作の第一話です。
・ジャンル: 人外/つがい/執着攻め/クンニ/連続絶頂/潮吹き/孕ませ・妊娠/溺愛
・横書きPDF・全128ページ
・ジャンル: 人外/つがい/執着攻め/クンニ/連続絶頂/潮吹き/孕ませ・妊娠/溺愛
・横書きPDF・全128ページ
断り書き
・本作はR18(成人向け)作品です。18歳未満の方のご購入・閲覧はご遠慮ください。
・本作のサムネイルは、生成AIを使用して制作したものに
一部手作業の調整を加えています。
・登場人物・団体・場所はすべて架空のものであり、
実在のいかなる人物・団体・場所とも関係ありません。
・本作は和風ファンタジーを題材としたフィクションであり、現実のいかなる風習・強要も肯定するものではありません。登場する人物はすべて成人(18歳以上)です。
・本作のサムネイルは、生成AIを使用して制作したものに
一部手作業の調整を加えています。
・登場人物・団体・場所はすべて架空のものであり、
実在のいかなる人物・団体・場所とも関係ありません。
・本作は和風ファンタジーを題材としたフィクションであり、現実のいかなる風習・強要も肯定するものではありません。登場する人物はすべて成人(18歳以上)です。










