รายการรีวิวทั้งหมดของ じゃこじゃんきー

方言萌え……それはもはや言及するまでもなく。
大阪出身、一歳下、お調子者だけど真摯な性格。
そのすべてが絶妙にマッチしてきゅんを加速させているッ!!

関西人らしい小ボケを挟んだテンポの良い会話は思わず笑ってしまう楽しさ微笑ましさがありつつ、ヒロインちゃんへの溢れんばかりないし溢れている愛情もばっちり伝わってきます。
関西弁×ストレートな愛情表現ってともすれば「なんか軽ない?雑やない?」って感じることもありそうなんですが、冗談ぽく言ったかと思えば沁み入るような優しい声で真っ直ぐ伝えてくれたりしておまえ天才か。
そして尚夜君も可愛いんですがヒロインちゃんもまた可愛いというかはちゃめちゃに良い子でして……
二人がお互いに大好きで大事にし合っているからこそ、果てしない口角向上委員会がここに設立されているわけですね。
尚夜君が突然オシャレメガネをかけ始めた理由然り、お出迎えはとびきりオシャレしたかったヒロインちゃん然り。
すれ違いざまにフラワーシャワーぶちかけたいわ。
帰郷から日を改めてのデートでは本人曰く「標準語を操るショウくんはめっちゃかっこええで」とのことで見せつけて(?)くれるんですがほんと声出して笑いました。
このトラック永遠に聞いてたい笑

ただ方言という要素一点ではなく、遠距離で抱えたすれ違いや歳の差ゆえの不安を抱えた二人がきちんと気持ちを打ち明けあってより一層絆を強くする過程が見え、ドキドキはもちろんほっこりする素敵なシナリオでした。
そして安定のフリートーク。
彩様楽しそうでなによりでございます。笑

ソフトSMやセフレ関係という紹介文がありますが、SM成分はかなりやわらかめ、セフレみも薄くがっつり純愛ものだなと感じました。
個人的には最高のバランス感で大満足です。
本編70分ほど、特典が20分ほどでした。

恵巡が地元に戻って3ヶ月ほど、友人との飲みの後にヒロインの家へ遊びに来るところから物語がスタートします。
近況や地元の友人の話、それぞれが自分の人生に抱えている鬱屈とした思いなどをしっかり聞かせてくれるので、二人の人となりや関係性が見えてきてよかったです。
大人になって良くも悪くも色んなことを知り、これまでと違う踏み込み方で変化を求めるように体の関係を持つ流れは不思議な緊張感と切なさみたいなものがありました。
そこからお風呂で洗いっこからのそのまま本番に。
SM要素は軽いスパンキングと言葉責めくらいで、やんわりだけどちゃんとSみを感じるなーといった塩梅。
行為中ノッてくるとほんのり言葉が荒っぽくなりますが、普段はまるめな口調(だろ、じゃなくて、でしょ、って言うところとか)のバランスも良きだと思いました!
そしてこの後恋人になるのではなく、名前のない関係にしておいて関係や気持ちの変化を探っていこうということになるのですが、そのあたりの日々は些細に描かれないのでセフレ感はあまりかと。
そんな日々の中、ヒロインのジムでとある人員を募集することになり、この機会に踏み出すことで毎日が充実していく恵巡。
それを見守り支えるヒロインとの柔らかくてあたたかい距離感が、明確な言葉でぐっと近付く瞬間のぎこちなさ……ふたりとも全力の恋に不慣れな様子がとても可愛らしいです。

二人の関係性の変化がきちんと描かれていて、そこにソフトSM要素もちょうどいいバランスで織り交ぜられていて、安心して楽しめる作品でした!
特典の方がほんのちょびっとSMみ強いかも? と思ったので気になる方はぜひ特典付きを……!

『大人の』初めて、ということで……初心で緊張いっぱいなヒロインちゃんを海斗さんがめいっぱい優しくリードしてくれる本作品。
総尺一時間ほど、特典が十五分くらいなのですが、穏やかなデートシーンから始まり、ヒロインちゃんが勇気を出して『初めて』だということを告白して……と段階を踏んでいて、展開としても丁寧で聞きやすかったです。
デートシーンでふたりの人となりがそれとなくわかるのもとても良き。
『初めて』のトラックは一番しっかりボリュームが取られていて満足感ばっちりです。

海斗さんはお声の艶と華やかさが果てしなく陽の雰囲気なんですが、落ち着いた話し方と余裕のある振る舞いで『スマートな大人+学生時代の先輩後輩な距離感』という絶妙なバランス。
行為中もそれ以外も常に優しくヒロインちゃんをリードしてくれて、溢れんばかりの愛情を惜しげもなく注いでくれます。
本当に、ヒロインちゃんが溶けて蕩けてなくなっちゃうのでは……!? と思ってしまうくらい笑
囁きや耳舐め、キスがたーっぷりで、触れ方のひとつひとつもゆっくり丁寧で優しい。
そしてヒロインちゃんの反応がまた可愛いんです……
個人的にヒロインちゃんが可愛くて煽られちゃう展開大好物なので本当にありがとうございます(合掌)
お互いに大好きなのが伝わるので、聞いていて幸せを分けてもらえる感じがしました……

特典の方は、『初めて』を経てより遠慮なく距離を詰める海斗さん、凄いです(小並感)
旅館の客室風呂はなかなか王道ロケーションですが、海斗さんヒロインちゃんカップルとのバランスが良くて非常に良きでした……
愛情と慈しみたっぷりの可愛らしいカップルを堪能できる素敵な作品でした!

本編が1時間ほど、特典が15分ほどでした。
触れ合うシーンも日常シーンもあって綺麗にまとまりつつ、穣君との今とこれまでがきちんとわかるので満足感のあるシナリオです!
あとキャスト様の取り乱したお声が好きな方もぜひ。笑
(ヤバい方の取り乱し方ではないです、かわいいタイプのアレです)

五歳下の年下幼馴染穣君、1トラックめは朝よわよわぐずぐずのところを優しく起こしに来てくれます。
おはようのキスで釣るのもかわいいし、釣られて顔向けちゃうヒロインちゃんもかわいい笑
年下ながら穣君のしっかりした部分が見えつつ、キスだけで終わるわけもなく。
一方的でなく、お互い欲しくなっちゃってる感じが愛と可愛さを感じて良かったです。

朝からたっぷりらぶらぶ溺愛カップルなふたりですが、職場では立派な社会人。
朝ぐずぐずでも会社ではちゃんと先輩なヒロインちゃん、後輩として追いつけ追い越せかっこいい男になる!って頑張る穣君。
合間に挟まれるエピソードトークでどれだけ穣君がヒロインちゃんを追っかけてきたのかわかって非常に尊い……
念願叶って同じ会社に入り恋人にまでなって、飽きさせないくらい良い男になると宣言する穣君ですが、憧れめがけて走ってきた年下らしい不安や弱さもありまして。
好き過ぎて暴走しちゃったり、なだめられて弱気になっちゃったり……
一生懸命な年下らしさがちゃんと見えてとてもよかったです。

個人的ツボワードは
「なんでもするから嫌わないで」
「ほんとのほんとに、僕のお嫁さんになってくれるって思うからね」
でした。
CDジャケットではあんなスパダリみたいな雰囲気を醸している穣君がガチ焦りで仰るので必聴です!笑

特典、内容ももちろんなのですが、通話→テレビ電話の感じが音の移動でリアルにわかって「おお!」となりました。(ｿｺｶｲ)
ぜひ皆様特典付きで……!

R指定なしのシチュCDが絶滅危惧種となった昨今、こんなじれったくてピュアで付かず離れずな二人に出逢えるなんて……
ありがとう、そしてありがとう(合掌)
すっげぇ綺麗な声を60分堪能出来る意味でも素晴らしいですしシナリオ的にも皆様の情緒を優しくかき乱してくれるとわたしはおもいます!!(ﾅﾝﾔｿﾚ)

「史上類をみないあいこ」とかいう小学生か??みたいなきっかけで急速に仲良くなり、親友のような恋人のような近くて曖昧な関係の翠君。
言動や行動が思わせぶり……でもないようなあるような絶妙なバランスなのがずるい。
あからさまに「実は意識してます」とかじゃなく、普通に人として自分は好かれてるんだな、と思わせてくるラインなんですよね。
恋愛作品だと「いやどっからどう見ても好きだろ!?はよ付き合え!!」ってなるものが多めかと思うんですが、「いやこれは翠なりの親友待遇……他意はない、うん、……ないよね?」の瀬戸際みたいな……
言動もそうだけど、声や微妙なニュアンスっていうんですかね?
笑い混じりの話し方なんかが、ともすれば翠なりに境界を探ってるようにも聞こえて、踏み込みを探ってるのか線引きを探ってるのか絶妙にわからない。
それこそ、「俺はソフレにどうよ?」なんて言ったら意識してます宣言ぽいけど、話の流れも相俟ってそうとも言い切れない感じで。
安易に「友達」にも「それ以上」にも転ばない、境界をゆらゆらする様相が本当にあっぱれと思いました……
添い寝した日から翠君の声音が更にやわらかいというか、「あ、一歩動いたかも」ってなるのがまたすごい。
立ち位置というか、心の位置というか。
しかし!!
添い寝を始めてから色々とハプニングもありますが、最後の最後まで煮え切らない。
だがそれがいい。

大人になりたてくらいの青さと真っ直ぐさにぐらぐらどきどきする、界隈では珍しいベクトルの良作だと思いました!
ぜひ、聞いてみてほしいです。

シリーズ全て履修済みです。
今作は歴史の背景や相関関係など、これまでにちりばめられた様々な要因が回収されていくチャプターでした。
チャプター1-3は単独でも楽しめますが、4、5はシリーズを通してキーワードや人物の相関関係が見えていた方が楽しめると思います。

物語の始まりは2年前、幽閉されていたヒロインがヴィクトルに救い出されるところから。
ヴィクトルはそんな地獄から救い出してくれる救世主なわけですが、柔らかい物腰の中の食えない感じや読めない感じが只者ではないと予感させて、入りからわくわくしました。
物語に合わせヴィクトルの思惑や真実が少しずつ明らかになっていくなか、ただ憎悪に流されて彼についたかに見えたヒロインが、実際はしっかり思考し見極めようとする芯を持った人だったとわかるシーンがとてもよかったです。
ここで信頼という橋ががっちり掛かった感じがしました。
物語が進むにつれ、飄々としながら罪を背負って突き進もうとする表のヴィクトルと、感情を露わにする等身大のヴィクトルの鬩ぎ合いが見えてきます。

遂にエネラウス解放に向けた作戦が実行され、アインへリアルについての情報を残さないために技術チームを一酸化中毒で殲滅するんですがその徹底ぶりに一瞬あっけにとられてしまいました。
容赦ねえ……だがそれでこそ本気の反旗、恋愛シチュエーションだからと甘くない描写に感嘆です……

そして無二の友マックスとの対峙。
殺し合いこそしない淡々とした交渉でしたが、容赦無い詰め方は本気の敵対であると感じましたし、その中にマックスという人間への信頼が垣間見えて熱いシーンでした。
これからそれぞれの立場で正義を貫いていってくれる未来を予感させてくれます。

特典ではライオネル(ヒューゴ)の意外な素顔やそれを語るヴィクトルの兄の顔が見られてほっこり。

当方、情緒が不安定でぐちゃぐちゃになった人をよしよししてあげるのがド性癖でしたので設定を見て購入!
慈乃くんももちろんですがヒロインちゃんがブッ飛んでていーですこれは!笑
自己紹介のために名刺取らに帰ったかと思ったら「死にたくならないように私だけ見てろ」とか言うわ全裸になるわサービスまでしちゃうわ……
なんかもう漢前だなアンタァ!!?
理由が瞳に一目惚れってのもまた……かっこよすぎない?
もしかしてこれ、慈乃くんがヒロインだったのか、なるほど、そうか(違う)

変なものが見えるせいで辛い思いと怖い思いばかりしてきた慈乃くんの童貞全力オナリストぶりと宇宙の如き懐の深さで受け入れちゃうヒロインちゃんの慈愛が噛み合っててかわいい。
……かわいい?……かわいい!
可哀想な童貞ってこの世で一番可愛いかもしんねーな……(拝)
一夜明けて慈乃くん、とんでもどすけべな昨晩の出来事が夢か幻覚かと大騒ぎ。
挙句に「夢じゃないならオカズ用に下着置いてけ」とか「抱かせろ」とか言うんですが、あっさりOKしちゃうヒロインちゃんに「だめでしょそれは!!」ってストップかけたりして。
だーいぶねじくれて捻くれてるものの、根は優しい子なんだろうなーってのが見えてちょーかわいい。
まるごと自分を受け入れてくれたヒロインちゃんにガンガン懐いちゃうとこも、それでも恐怖や卑屈さから逃げられないところも愛い愛い……
全編通して慈乃くんよりヒロインちゃんの方がブッ飛んでて変な子なんですが、それゆえにバランスが取れているというか。
相乗効果でかわいくて愛しい。

ホラー要素は夜中に真っ暗な部屋で聴くとちょっとドキッとするくらい?です。
女性優位と逆転はバランス良い感じ、オホ声はかなり軽めかな。
if endまで聴くと、首吊りに始まり首吊りに終わる幸福論……といった感じで悲しさと鬱くしさがありますが、ぜーんぶ聞いた上で私はハピエン推し!!
幸せにおなり!!

アホなホラーのエロ……
YES!!アホラーエロ!!
(ホラーはフレグランス程度よ、怯えることはないわ!!)
エロってやっぱどんなジャンルとも親和性高くて素晴らしいよねーなどと新年から噛み締めております皆様ごきげんよう。

幽霊は生命力=繁殖力=えっちなことが苦手、というのは万人知るところの常套句。
というわけで(?)激ビビり後輩くんを連れて曰く付きスポットへ取材旅行にlet's go!!
よくわかんない物音がしたり、扉の前を通りがかると内側からドンドン叩かれて、かと思うと部屋の中には誰もいなかったり……
ザ・心霊現象のオンパレードでビビり散らかす後輩八雲くんのため、「えっちなこと」で手助けしてあげましょう!
これがね、なんか初々しい学生カップルのプラトニックな触れ合いみたいなとこから始まるのがかわいいんす。
手を繋いでみたり、ハグしてみたり……
恋人っぽいことって何かな?って聞かれた八雲くんが「内緒話」って言うんだけどおまえマ???
そんなかわいくて大丈夫か???
私は大丈夫じゃないが!!!
こんなに許してくれるなんて自分のこと好きなんか?!って思うのも当然だよネ……
最奥のお部屋で霊に取り憑かれた八雲くんを助けるために最終奥義中出し世ックス!!
なんだけど個人的にはそのあとのがツボでした。
大変なことしちゃった!ってなってる八雲くんにちゅーしてよしよしして怖くなくなるまでシてあげる、って。
そんなこと言われて我慢ならずにおねだりしちゃう八雲くん含めどちゃしこえろくてありがとう。

ちょっと笑えてさっくり楽しめるえろが好きな人におすすめ!
注意点としては、音が結構遠目になってやや聞こえ辛くなったりする部分があるところ。
そんなにめちゃ気になるわけではないですし距離が近い時はクリアなのでご安心を!

続編、待ってましたァァァァア!!!!

ということで、前巻ラストで見事自分の世界へ帰ったカムイちゃん。
と、それに巻き込まれて異世界トラップしちゃったルブルさん。
今回はルブルさんが自分の世界へ帰るために謎の光から出された任務を達成するべく奔走(?)するお話となっております。
えぐいほどのどすけべえっち三昧で幕を閉じた前巻でしたが、揺れ動きつつもはっきりノーと言うカムイちゃんによってキスくらいしかしないんですよねーーよきよき。



以下、しっかりネタバレ有りです注意!



ルブルさんが元の世界へ帰る条件は「両想いになること」。
その上で、カムイちゃんの拒絶を受け入れてえっちを我慢したりするわけなんですが……
これって、散々無理やりヤッたけど「無理やりしても心は手に入らない」ことをわかってるのかぁと思うと、えぐいほどえっち漬けだった日々の見方も変わるといいますか。
本当に、心は手に入らなくてもそばに繋ぎ止めて置きたい、切実な恋心ゆえだったんだなと……恐ろしいほどの執心というより繊細で怖がりな印象かも?なんて思ったり。
いざ想いが通じたら満を持してえっちの時!!
安定の超爆発的えっちさはそのままに、ルブルさんがちゃんとカムイちゃんの身体を労わっていてきゅんとしました……
休憩だっつって舐めながらシコるルブルさん激えっちだよ。
昂る想いをぶつけるように抱くルブルさんと、両想いになったことで素直に気持ちよくなっているカムイちゃん、ふたりとも可愛すぎてありがとう。
そして何より、カムイちゃんが言葉に出して「好き」と伝えるシーンですよね。
穏やかな顔で見つめ合う二人になんか感無量でした……
ほんとふたりとも幸せになってほしいナ……

出逢うべくして出逢った、まるでパズルのピースみたいにぴったりなふたりすぎて最高じゃないですか……!
真っ直ぐで天真爛漫なヒロインちゃんとぶっきらぼうな穂純さんのやり取りが終始可愛くて愛しくてニコニコしちゃいました。

物言いがストレート過ぎたり言葉足らずだったりで図らずもグッサグサ刺してこられる穂純さんですが、感情表現が豊かで目に見えて喜んだり落ち込んだりするヒロインちゃんの反応に言葉を選んだり言い直したりしてコミュニケーションを取る様子が手探り感満載でかわいい。
キャストインタビューでテトラポット様が触れていらっしゃいますが、言葉遣いや言葉選びはそっけなくても、声音や温度感で気を許している様子がしっかり伝わってきます。
少しずつヒロインちゃんの真っ直ぐさと愛が頑なで不器用な穂純さんの心を溶かしていくのがわかって、でも決定的な言葉は出てこない……このもどかしさが堪りませんね!!笑
お姉さんの件で改めて一悶着あるのですが、ヒロインちゃんの心情を思うとこのシーンはちょっと泣いてしまいました……
不器用で何度も言葉を選び直しながらも想いを伝えてくれる穂純さんはしっかり彼女の真っ直ぐさに影響されてるんだなあとしみじみ。
気持ちを確かめてからは愛情表現も惜しまず、ヒロインちゃんを幸せにしてあげたい、出来ることはなんでもしてあげたい、とベタ惚れのご様子。
不遇な育ち方をしてきたヒロインちゃんも、自分の幸せを顧みず邁進し続けてきた穂純さんも、これからたくさんの幸せがありますようにと願わずにはいられません。
ライターさんの素敵な脚本、キャスト様の最高の表現で、本当にのめり込める作品でございました!
ありがとうございました……!