最新赏析

どうやら、本作に登場する貴族たちの中でもあまりにもマトモすぎるインフアラは、保守的な貴族たちにとっては目の上のたんこぶだった様子

それで元山賊の商会を重用するなんて、なんとも短絡的な思考に思えますが、インフアラを追い落とすためにはなりふり構わないということでしょうか

インザーギの下僕としてアルベイラに入ったキュロスが、インザーギの上官になっているというのは、なかなか胸熱ですね

インフアラのベガ商会のライバルであるらしいルンベガ商会は、元山賊が起こした商会のようです

一代で、メディア王宮の取引の半分を担うほどの大商会のライバルにのし上がったわけなので、おそらく才能はあるんでしょうが、元山賊という出自を隠さないなど、ややリテラシーにはかける人物という印象

まぁ、むしろドスが利いているので、小心者を脅して稼いでるのかもですが…

何年ほど経ったのかはわかりませんが、キュロスは持ち前の忍耐強さもあってか、アルベイラの中で小隊長にまで出世していたようです

彼の部下たちは、腕は立ちそうですがキュロスの指示に文句たらたらな問題児ばかりのようですが、そんなやつらを統率できるということは、キュロスはかなり強くなったのでしょうね

しかし、血気盛んな彼らは、キュロスがやってくる前に、別の商団といさかいを起こしてしまい…?

ラスボスに転生した女王ヒロインプライドは予知能力を活かしラスボスとは正反対に正しく周りの大切な人のために生きる正義の味方です。
奴隷契約した反逆者ヴァルに頼まれ捕まった子供を助けるため子供に変化し自ら潜入します。
瞬間移動能力者の義弟ステイルや頭脳明晰宰相ジルの作戦で次々助けていきますが、檻の中で待つプライドは何をするのか?

養父であるムアビの願い虚しく、貴族のドラ息子インザーギに、下僕の印を顔に掘られてしまったキュロス

アルベイラで一番になれば、入れ墨からは自由になれるらしいですが、入れ墨ってそもそも消せるんだろうか…?

しかも、アルベイラ内ではひどい体育会系の統制が敷かれていて、年長者が「新入りのくせに寝床に座った」と言うだけでブチギレる無法地帯だったのでした

なんとか助命されたキュロスでしたが、養父であるムアビが願った、「自分のように生きないでほしい」と言う願いは、インザーギの下僕にされてしまったことで踏みにじられてしまいました

しかも、インザーギの所有物であると誇示するかのような入れ墨を、顔に入れられるというあまりにも酷い仕打ち
麻酔もない時代に顔に入れ墨なんて、マジで痛いだろうなぁ…

死刑を執行されそうになったキュロスを助けたのは、インザーギでした

いや、お前が全部悪いんですが…?と思わなくもないですが、とりあえずキュロスのことを認め、彼を自分に預けるように貴族たちを説得したのはファインプレーでしたね

しかしなるほど、商会の私兵団かと思われたアルベイラは、メディアの軍属でもあるんですね
これは非常に面白い展開でした

道理というものを理解できないアホ貴族によって、死刑を宣告されてしまったキュロス
それに対して助命嘆願する父親ムアビはなんとも哀れですが、その姿を見て正気でないと言っている奴らが、何ら罪のない子供を殺そうとしているのがシュールで笑えますよね

リアルでもフィクションでも、正気を語るものほど正気でない率は異様に高いと思うのですが、本作でもそれが証明されたようです

貴族というと、たいてい腐りきっているようなやつが多いイメージがありますが、本作においてはインフアラのような大物もいるし、「貴族という身分は、誰かに保護してもらうものではなく、自ら守るものだ!」と言って、キュロスに公正な沙汰を下そうとするものなど、しっかりした者がちらほらいるのが意外でしたね

まぁ、そんなしっかりしたものが、マトモな沙汰を下せるとは限らないのが、また面白いのですが…(笑)

落石による分断という、恐ろしい計略を受けてしまったキュロスたちの商団
ここで、意外な伏兵が覚醒しはじめます
なんと、あのインザーギです

インザーギは、いち早く攻撃者がいつもの盗賊団ではないことを看破
さらには、そのウラにユルタがいることも最初に口にするなど、意外な勘の良さを見せつけます

しかし、敵の策略は、これだけにはとどまらず…?