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敵に捕まりアジトまで連れて来られたピーチ。
闘技場の中央に引き出され、謎の人物と対面します。
観客席を埋め尽くす戦闘員達に囲まれながらも、気丈さを保つピーチ。
「よく来た。おまえがフルーツレンジャーのピーチか?」
「そうよ。そう言うあんたは誰?人に名前を聞く前に、名乗ったらどう?」
「フッ、これは失礼。俺はP☆TTの総統、ストロベリーコーンだ。少しの間、覚えておいてもらおう」
「ストロベリーコーン総統……あんたが」
ピーチの気丈さに感心する総統。ニヤリと笑い、その目的を話します。
「知れたこと。ここで怪人どもに嬲り殺される貴様の姿を見せて、部下達の士気を高めてやるのさ」
「……ふん、悪趣味な見世物ね。さすがだわ」
何とか嫌味を言うものの、頭から血の気が引いていくのが分かったピーチ。
武器を奪われ、仲間もいない。これでは確かに、嬲り者にされてしまうだろう。
助けを期待しようにも、みんなはここの場所を知らない。助かる可能性は、皆無に近かった。
「ふっ、いい表情だ。だが絶望するのはまだ早いぞ。おまえにチャンスをやろう」
「……チャンス?」
敵に塩を送ろうとでも言うような言葉に、俯きかけていた顔をあげる。
「おまえの相手をさせるために3体の怪人を用意してある。そいつらと戦って生き残ることができれば、殺さないでやろう」
にわかには信じられない。だが、逃げ道も無い。
「それでどうするんだ?こっちの提案を受け入れて戦ってみるか?それとも大人しく殺されるか?」
「……やるわよ。黙って殺されるなんてまっぴらだわ」
「フッ、そうこなくてはな」
ピーチの答えを聞いて、‘ストロベリーコーン’はニヤッと嫌な笑みを浮かべる。 嫌な奴。
正直、ピーチにとってかなり不利な条件だった。そもそもこんな奴の言葉を信じていいものかどうか……。
……見てなさいよ、絶対に一矢報いてやるんだから!!