Liste des critiques de ゴダイ

収録されている「ありがとう」シリーズはJKの娘との父娘相姦である。
近親相姦ものではありふれたテーマだが、自分はこのシリーズだけで購入した甲斐があった。

母の死後にどちらからともなく肉体関係を結んだ父と娘。
完全に開発済みの娘が幼馴染と恋人になることを推奨する父。
寝取るのでもなく、寝取らせるのでもなく、託すために。

病で余命いくばくもない父は、償い代わりに娘の望み通りに最期の愛情を注ぐ。

親子愛と男女愛がないまぜになっているのではなく、両方とも成立している、歪でありながら芯の通った愛が感じられる。

なお、上記の話と縄ないの夜以外は繋がりのない短編。
それぞれ視点・価値観の違う南国の楽園での情事と、デブ男×女性インストラクターのねっとりしたセックスが見られる。

セックスシーンでは主人公まるちゃんの視点での画像が多く、シックスナイン時にどんな光景が見えているか表現されているのでそういった面では新鮮だった。
暗い展開もなく、サンプルをみて巨乳×ショタの画像で十分いける人なら買ってよいだろう。

ただ、おねショタハーレムに求めているものが違うと物足りなさを感じるだろう。
「僕のハーレム」と銘打っているが、実のところまるちゃんが自己主張やリビドーを表すシーンは少ない。人格描写に至ってはほぼ無い。

むしろ叔母を筆頭に、周りの大人たちが何も知らない少年を祭り上げて貪っているといった状況。
心情の吐露などは母親が一番行っている。

後日譚も描かれているが、変化した状況をさらっと流しているため、読者視点では置いてきぼりにされてしまうかもしれない。

・ツマフェス
旦那も小中高の義弟たちもみんな美穂さんが大好きで、子づくりセックスの際はみんな思いの丈をぶつけてくる。
その思いからの性欲を美穂さんは底知れぬドスケベポテンシャルで受け止める。
4Pを難なくこなし、果ては旦那を含めた5Pで全員の愛欲を受け止めてくれる。

ラストにしっかり子供が生まれるのだが、直前のページの演出を見て納得するような、こんなんアリか!?というある種のハッピーエンドを迎える。

・Family X
厳密には近親相姦ではないが、親は連れ子の方が本命でありつつ、お互いウェルカム状態で家族全員でスワッピングする。
二重の意味で親子どんぶりしながら、朝から晩まで性欲まみれで感服してしまう。
続きこそないが、母娘が父子のどっちの種で孕んだとしても野暮なことは考えず喜びそうである。

登場する人々は中々に歪んでいる。
彼氏と別れてヤケになったり、虐待から逃げてきたり、過去の幻影に逃避したり、周りの理想の押し付けにうんざりしていたり。

客観的に見ると社会的によろしくなかったりヤバい状態に陥っているのだが、本人たちはその状態に安らぎや救いを感じている。

暖かい泥の中にいるような状態で、性欲と願望をむき出しにしながらセックスに溺れていく。
その際に出てくる快楽と負の感情がないまぜになった泣き顔が自分としては一番興奮した。

狐のお夏と狸のお珠、どっちもムチムチデカパイで顔と肌の色くらいしか差が無いかと思えばそんなことはない。

お夏は全体的に体が引き締まっていて、乳も張りがあって上を向いている。
対してお珠はやや肉が余り気味で、乳も垂れて下を向いている。
(生活スタイルからして逆っぽいのに)

セックスへの導入も、
お夏はからかうように誘惑して男が我慢できずに犯す。
お珠は自分が興奮してもう我慢できないから犯して欲しいと懇願する。
といった具合に、いい具合に差別化できている。

ほとんどのシーンで二人連続でセックスするので、上記の違いがより際立ち、飽きることなく興奮させてくれる。

疫病神を福の神へ変えるために周りの女性を幸福にするという流れだが、
エッチをきっかけに女性は幸福になっても主人公風太郎は疫病神がいるから一緒に幸福になれない。

乱交シーンは多いのだが、その全てで風太郎は置いてけぼりで参加しない。

風太郎本人は本気なのに、広い視点で考えると間男や寝取られの立場になってしまっている。

そういったシチュエーションが苦手な人は風太郎の立場で読まない方がよいだろう。

この作品をプレイしていると「ん?声がおかしい?」と違和感を感じるだろう。
琴菜と紗季子の声がくぐもっているというか、質が半端なマイクやスピーカーを通しているように聞こえるのだ。

だがこれは仕様であり、決してバグでも録音ミスでもない。

琴菜と紗季子の対話シーンはすべて、主人公映司の視点ではなく、彼のストーカー路流による盗聴・盗撮中継なのだ。(モノローグは別として)
その証拠に、路流との対話シーンでは上記のような音声効果は起こっていない。

それを踏まえて改めて各シーンを見返してみると、路流の怖さが浮かび上がってくる。彼女は映司を自分のものにするために映司だけではなく、まだ深い関係でなかった時期の琴菜と紗季子の行動まで逐一記録しているのだ。

特に紗季子は学校や公衆トイレの中での情事まで記録されているのだ。盗撮カメラをいくつ、どれほどの範囲に仕込んでいるのか、想像するだに恐ろしい。

琴菜と紗季子のシーンは質もよく十分興奮できるのだが、それらを全て路流がじっと見ていると考えたら、思わず震えてしまった。

ヤンデレが好きな人ならいいかもしれないが、ダメな人は注意しよう。
なお、上記の音声効果を消す機能はない。

火愚夜先生が新名義で執筆。
商業に移ってから少々設定に凝りすぎていたが、同人時代の勢いを取り戻した濃厚なふたなり作品。

細かい背景も、大きな目的もなく、ひたすらチンポの快楽を求めてヤリまくる。法も倫理もモラルもなく、気持ち良ければそれでいいと開き直っている。

詳細は伏すが、最後の「連結」はこの人ふたなりでしか描けない、ある種究極のエロだった。

前回に引き続き、今回は温泉街の少女たちとwin-winの関係で援交する。

どのヒロインも魅力的だが、エロとはあまり関係ない方面で独特の表現がある。
サンプル画像最後の画像を見るとわかるが、会話シーンの背景にさりげなく他のヒロインが入り込んでいることがあるのだ。
この街に来た時の駅前で夏樹が足湯に浸かっていたり、楽器屋のショーウィンドウを見る美佳の後ろ姿が見えたりする。

会話には参加してこないので本当に背景扱いなのだが、これがかえって「ヒロイン達はこの街の住人である」ことにリアリティを与えている。

だから「旅館の部屋で女の子を抱いている最中に、同じ旅館内で昨日抱いた女の子が仲居として働いている」という、視界の外であり得る状況を想像してみるのも面白いかもしれない。

純粋なふたなり作品としては最高峰の作品。

大半のふたなり作品は以下のようなパターンとなっていた。
・コンプレックスの原因となって下種な人間におもちゃにされる被害者タイプ。
・男性的欲求に忠実で、男性と肉体関係を持たない疑似百合タイプ。
・肉体改造でふたなりになってチンポの快楽に取りつかれる色情狂タイプ。

この作品はレビュータイトルの通り、ふたなりは自身を恥じ入ることなく、男も女もふたなりを純粋に愛し、ふたなりもまた男と女を等しく愛している。
ふたなり作品では添え物程度に扱われがちな男キャラもしっかりと絡み合って、素晴らしい官能の世界を見せてくれる。

そういった作品が今までなかったわけではないが、一冊丸ごと描かれた作品は見たことがない。

加えて見開きを使った構図が非常にうまく、読んでいると「もっと見たい、近寄りたい」という気持ちになって引き込まれていく。

ふたなり初心者から熟練者まで十分に満足できる作品と評せる。