ホトギリス的鑒賞一覽

脱衣麻雀で、女の子一人に3回戦用意されている。リーチを知らせてくれるのはもちろんのこと、どの牌を捨てれば、待ち牌がどれで計何枚残っているのかまで教えてくれる。かなりの親切設計である。あと、いろいろイカサマ技もあって、ただの麻雀ゲームでは終わらないつくりになっている。
「一部音声あり」とあるのは、ゲーム中で「リーチ」とか「ロン」とかいってくれる。
葵渚の原画はなかなかよく、彩色も、それに映えるものになっている。

「実演シリーズ」と銘打ってあるように、実況ものとは少し趣が異なり、キャラやシテュエーションといった設定に従った、真に迫ったオナニーがなされる。
3種類の設定の話と、それをオナニーで実演したという倍の構成になっており、この値段でこのボリュームというのはなかなかない。

如月群真の漫画は、最後は乱交して大団円というものが多いのだが、収録されている「舞FAVORITE」シリーズは、メイドさんが多数出てくる、最初から乱交むけの設定になっており、もちろん期待どおりの展開になる。
だいたい、各キャラに一話分が割り当てられるのだが、一話で終わらせてしまうのがおしいほどだった。連作ものとはいえ、話を引き伸ばしたようなことはなく、非常に中身のつまった作品になっている。

表題の「エプロンプレイ」は、ローカルな飲食店を舞台にした、かなりコミカルな内容の連作ものである。
西安とは、そのキャッチーな絵柄から、よく雑誌の表紙を担当していることがあるが、そういう扉絵的な絵も収録されている。

外伝ものらしく、ストーリーやキャラは織り込みずみとして、あっさりそういう行為におよぶ。ほとんどがエッチシーンで占められており、かなりさくっと遊べる。宇佐美桃香の、あまったるい声が、印象的なゲームだった。

マンションを舞台にしてはいるが、マッドサイエンティストなんかが出てきて、人妻ものにしては、やや現実離れした、コミカルな設定である。不倫しているとか、貞操を奪われるとか、そういう陰惨な要素がないのは、むしろいいのかもしれない。

起用声優に、ずいぶん力がいれられている。香奈美のシーンに多くが割かれており、4 割程度であろうか。
あらいぐまの原画はやっぱりかわいく、表情が豊かで、とくにバストアップでこちらをうかがうような格好は、なかなかよい。

スケジュールを入力して、パラメータを操作し、イベントを発生させるシミュレーション要素のあるアドベンチャーゲームで、女の子をMに目覚めさせたり、Mを満たしてやったり、Mについて教わったりする。
難易度はそれほど高くはなく、CGコンプもわりとさくっとできて、手軽に遊べる。

低価格ものらしく、やはりCG枚数が少ない。が、セリフはじゅうぶんな量があり、とくに姉からの語りかけが主である。場面移動もないが、そのせいでむしろ、姉とたった2人の世界ができあがっている。
むちゃをすれば謝ってくれる、優しさというかご主人様らしい慈愛の一面があり、どこがどうなっているのかいちいちいわせてはコミュニケーションをとるコントロール能力に長けている、ただものではない姉である。受けゲーでも、ここまで特化されたものはめずらしい。

如月群真といえば乱交ものなのだが、この本はまさしくそれで、非乱交ものは、担任の女の先生の話の1本しかない。また、すべて学園ものである。
如月群真はこのあともまだまだ絵がうまくなり、現在を知っている人には若干ものたりなく感じるかもしれない。如月群真とは、かほどに恐ろしい存在なのである。