Liste der Rezensionen von 緑梨

KUKURIさんの作品では、同じ様なコンセプトの「痴漢レッスン」が過去に出ていますが、比較すると、内容としても音質としても、とてもボリュームアップしています。

この作品は聴き手が主人公の女性自身になりますので、喘ぎ声や台詞の音声はなく、ナレーションで淡々と現在の状況、主人公の心情、痴漢の動きなどを小説の様に伝えられます。
ただし、ナレーションは機械的でなく、非常に巧妙で、聴き手の羞恥心や欲望を煽る様に喋りかけて来るので、シチュエーションや女性自身の心情をイメージして興奮出来る方にはむしろとてもハマる作品でしょう。過去作に比べても声のトーンや話のタイミングが非常に好みでした。
導入全体と、ストーリー中の随所に催眠音声の手法が入っており、語り自体も催眠音声のそれに近いものだと思いますが、催眠にかかれなくても十分に楽しめますので、催眠導入は躰と心をリラックスさせてイメージを柔軟にするくらいの向き合い方でもいいのかなと思います。

ストーリーは、痴漢に対する嫌悪感や忌避感が主軸ではなく、知らない誰かにされる羞恥、誰かに見られるかもしれない状況にも関わらず快楽の為に流されていく、というシチュエーションで、主人公のセックスに対するネガティヴな心情というのは出てきませんので、内容としてもライトな感じです。

このシリーズのテーマ通り、「女の子」になって痴漢される、というシチュエーションに興奮できるなら、是非にもオススメしたい作品です。

主人公もヒロインも、それぞれに歪んでいる。
それを受け手が受け入れられるかで、物語に対する評価は大きく変わるのではないでしょうか。
主人公の性に対する劣等感や欲求とのコンフリクト、それを受け入れてくれるヒロインに対しても、躰を求める傍らで、冷めた目で見ているような諦観。ヒロインの優しさもまた、いろいろな諦めの上に成り立っている。
そんなお互いの歪んだ部分が噛み合う様に絡み合う様に、なんども肌を重ねていく様がとても美しいと感じました。
全体として感情描写は陰鬱としていますが、鬱が苦手な人でも十分な実用性があると思います。イラストも声もBGMのチョイスも良く、何よりテキストが背徳的で非常に興奮できると思います。
こういった退廃的なお話で、爛れた関係の結果ヒロインが妊娠する結末までしっかり続いてくれるのも嬉しいポイントですね。
どちらの結末もハッピーエンドではないですが、それもこの物語が一貫性もって動いている、ということだと思います。
体験版をプレイして、このお話の雰囲気が受け入れられるならば、購入しても損はないでしょう。値段以上の価値がある作品です。

褐色!踊り子!豊満!性格も良い!
とにかく性癖にどストライクなヒロインでした。
その魅力的な全身が描かれた構図が多く、踊り子らしい躍動感もあり、キャラクターの見た目に惹かれて購入した身としては大満足です。
ストーリーはソープでのプレイのようなイチャイチャ系で、彼女の優しさと淫らさが際立つものでした。こんな娘と是非一夜を共にしてみたいですね。

即ハメ・即堕ちの言葉通り、電車内での凌辱色の無い本番が中心のCG集です。

多数の構図をもってこの枚数ということで、話自体はスピーディーに感じられますが、導入の煩わしさが無く、どのイラストも塗り・バランスともに美しく、実用的なCG集であると思います。

すっごく可愛いです。絵もお話も。
そのためか、実用性にはちょっと欠けるかもしれません。
各キャラ5シーン前後と比重も少なめです。

お話は恋愛法と呼ばれる法の下、恋愛をしなければならない学園に、主人公が半ば強制的に叩き込まれる所から始まります。
そこで、昔振られた初恋の人や、同じように恋愛はしないというクラスメート、逆に恋愛脳な後輩etc.といった人達と出逢っていくわけですが……
「恋愛しない」って、それ、誰より恋愛を意識してますよね?

恋愛をテーマにしているだけあって、最初から最後まで恋愛づくし。
全員が全員どこかしら自身の気持ちに無自覚なところがあるので、すれ違ったりぶつかったりもして、ちょっと切なかったり甘々だったり、誰かのためにちょっと無茶してみたり。
恋愛モノの良さはしっかり詰め込まれています。
胸の内が締め付けられるようなあったかくなるような心地よいお話です。
余談ですが、タイトル画面で流れる主題歌、イントロのコーラスもとても心地よく、とてもクセになります。

大きいのも小さいのも、好きな方で楽しめます。妹モノは作者によって2極化してしまう傾向にあるのでちょっと嬉しいです。
個人的には、大小を選んでからコスチュームを選べる方が、コスチュームを選んでから巨乳に変えるより手短に済んで良かったかなと思います。
大体シーン変わっても同じ方を選びますよね?胸のサイズって。
全て妹とラブラブで特に順序表現もなく、1構図2シーン(2コスチューム)×6構図という感じです。
妊娠差分だけコスチュームは変わらず時系列も後にズレててちょっと例外的でしょうか。
イラストも可愛いですし、いろんなコスチュームでのプレイが見たい!という方にオススメです。

妹も従妹も、肉付きの良さが表れていていいですね。
シーンとしては、本番が多く、妹ちゃんがメインで、従妹ちゃんだけのシーンは2シーンと少な目です。
全体として甘々で、背徳的な感じはありません。可愛くて肉付きの良い妹ちゃんとただひたすらに、という感じです。
差分もなかなかに良い感じです。妹の肉感の良さもあって、裸差分の自宅でのシーンはなかなかに興奮しました。

ひとつだけ言う事があるとすれば、これだけ育っていて、"まだ赤ちゃんできない"というのが中出しに対する解決なのが、少し引っかかりました。それくらいでしょうか。

1シーン目からインパクトありますね。
色んなシチュエーションという表示には嘘偽り無しですが……
如何せん二人がバカップル過ぎて、会話のテンポが良くあっという間にページが進みました。
甘々でシリアスの無い兄妹モノですね。
毎日同じ服装ではなく、シーン毎にいろんな服装が楽しめる点もポイントです。

EX-ONEさんの3作目です。
シナリオのシステムは1作目の真夏の夜の雪物語と同じ、プロローグを経由して、それぞれのキャラクターのお話を読み進めていく構成ですね。
やはり1作目と同様に最後で全てのストーリーを取り纏める構成なので、オールクリアは必須です。
このあたりはお得意のシナリオですね。最後はしっかりと取り纏めてくれるので、安心感があります。
全てのルートを回らなければいけない都合上、好みでないキャラも居るかもしれませんが、折角なので読み進めてみてはいかがでしょうか。
存外一番心に響くかもしれません。私はフユのルートがそうでした。

自分では思い出せない、願いを抱いた生徒達。オズの魔法使いは、その願いを叶えてあげることが出来るでしょうか。
童話やおとぎ話のような世界と人々に、ちょっとだけホラーテイストが混ざって、今作も読み手を引き込む世界観が出来上がっています。
是非、体験版からでも、この不思議な物語に触れてみてはいかがでしょう。

妹モノですが、兄とはセックスしません。
説明書きにあるとおり、久しぶりにあった妹がとても可愛く女らしくなっていて、異性として意識してしまう。
そんな相手が、知らないところで、淫らに乱れていたら、それを見ることが出来たら、どういう気持ちになるでしょうか。
兄の感情描写は無いわけではないのですが、そもそも二人が兄妹の一線を超えてない事、妹ちゃんも作中で強く拒否するようなシーンが無い事もあって、所謂寝取られモノの様な悲壮感はありません。
むしろ、今まで性を意識するようなこともなかったであろう身内の淫らな姿を見て、今まで意識していなかった身近な性を強く意識し始める、という興奮があります。
妹である必要はないのかもしれませんが、妹という恐らく誰より身近な存在であることを意識することで、一層興奮が高まるのかもしれません。

イラストは安心のピロ水氏、言うことは無いでしょう。茜屋さんのSDも可愛いくて雰囲気を明るくしてくれます。
そしてこの作品、何より、登場人物が気持ちいいですね。
主人公もヒロインも夢に向かってひたむきに生きていますし、大人はとても真摯に彼らを支えてくれます。
夏場で海辺ということで、水着シーンも沢山!というか水着も沢山!衣装数が多いのもお気に入りです。
淡波のような町を、ぜひ一度訪れてみたいですね。
杏子さんが可愛いです。かわいくて仕方ないです。

毛色の違う3人のヒロインが居て、それぞれ趣向も違いますが、最後まで男性受けで逆転もありません。
ブルーはドSですが、特に痛みを伴うような表現は無く、足や胸を使って何度も無理やり搾り取られます。
イエローは覚えたての淫語ということで、医学的な呼び方も出てきたりします。好奇心からどこまでも突っ走る感じですね。
ピンクはとにかく濃い淫語たっぷりに手解きされます。おまけ扱いで短いということですが、他二人と比べてプレイが本番部分のみという感じですね。濃厚でおまけというにはボリュームがあります。