なよし氏が描くこの作品は、陸上部という爽やかな舞台設定と、そこで繰り広げられる背徳的な行為のコントラストが秀逸な一作です。「オレが先輩の玩具になる話」というタイトルの通り、単なる脅迫や主従関係の枠に留まらず、主人公・泉の隠された被虐心と露出癖が、ドSな片桐先輩の巧みな責めによって暴かれていく過程が非常にエロティックに描かれています。特筆すべきは圧倒的な画力で、アスリート特有の鍛え上げられた肉体の美しさ、激しい運動後の汗ばんだ肌の質感、そしてアナルビーズを挿入したまま走るという極限状態での苦悶と快楽が入り混じった表情描写は、読者の興奮を強烈に煽ります。練習中の張り詰めた緊張感から、部室での濃厚な情事、そして後輩に見つかりそうになるスリルまで、緩急自在な展開が高い没入感を生んでおり、ラストに示される貞操帯を用いたさらなる調教への伏筆も含め、共依存的な二人の倒錯した関係性を存分に堪能できる完成度の高いBL作品に仕上がっています。