野中つくねさんのレビュー一覧

とにかく静かな印象の作品でした。
それでいてとても残酷な作品です。
クリスマスイブの日に災害に会った主人公たちが生き抜く物語なのですが、その過程で様々な出来事が起き、彼らの運命は面白いように狂わされていく。
その様子がとても丁寧なテキストで描かれるノベルゲームです。
とにかく雪の中での描写が美しく、人が無残に死んでいく様子までが丁寧に書かれるのが美しくて、それを美しいと感じることが苦しくなってしまうような、そんな作品でした。
とても素晴らしい作品ではありますが、人が死ぬ様子までもがしっかりと描写されてしまうために、そういったものが苦手な方には少し厳しい作品ではあるかもしれません。
だけど、この世界で生き残る彼らを、ひっそりと見守ることで、こちらも強い気持ちを得られる部分も大きかったです。

触手により犯されてアヘアヘになってる巨乳美少女・ユリが、絶滅に瀕した魔獣たちを救うために自分のオマンコから出産しまくるお話。
ユリの絶頂パワーは魔獣たちのゴハンにもなるため、ユリは常に絶頂しまくりです。
主人公が明るい淫乱ちゃんであるため、ハードHにさらされても悲壮感はなく、状況を楽しんでいます。
ハードなエロはすきだけどかわいそうなのはニガテ…という方でもニッコリの作品と言えます。

とにかく絵師さんのイラストはエッチかつかわいい!
ボイスもキュートでヌケる声です。

ただしテキストがやや冗長で、ボイスも文章がウィンドウいっぱいになるほどのイクイクボイスなので、クリックしてもクリックしてもお話がなかなか進まないので、読み進めるのは結構大変。
シチュエーション被りもいくつかあるため、途中でやや飽きがきてしまい、一気に遊ばずにのんびりプレイする方向にシフトしました。
なので、全体的なお話を楽しむというよりは、ボイス一個一個をゆっくり味わって、オカズにするのが正しいというような、まさに夜の食生活の一品モノという感じの作品だと思いました。

男の乳首を鍛える全年齢RPGというユニークな作品。
何を言っているのかわからないと思いますが、とあるきっかけで主人公・リナナと出会った、ランキングトップの最強のハンター・アウレス。
しかし彼は乳首が弱点で…!?
そしてひょんなことから、リナナはアウレスの乳首をPUSHして乳首を鍛えることになる、という物語です。
何を言っているのかわからないと思いますがそういうお話なんだから仕方がないです。
しかも乳首をPUSHするとなぜかステータスが上がります。
なぜなのか。それはアウレスの乳首を鍛えることが、それすなわちこの物語の核であるからです。核である乳首。

乳首PUSHのシステムのユニークさもさておきながら、キャラクター達も非常に魅力的で面白かったです。
常識人と見せかけて結構おかしいリナナ。
おかしいと見せかけて意外な常識人のアウレス。
そして、二人を横で見ている真の常識人である、イーレのツッコミが冴えわたる。
キャラクターたちの、生き生きとしたテンポのいい掛け合いがサイコーでした。
ここまで笑ったゲームは久しぶりです。
3月発売にして、今年最高のゲームが決まっちゃったわね…!

ツクールゲー、しかも全年齢のものはめったに遊ばない私ですが、しかしこのユニークな設定には惹かれており、発売前からチェックしておりました。
その結果、大満足できる作品でした。
時折挟まるスチルもお話を盛り上げるものが多く、とてもよかったです。

君も乳首を鍛えた先の世界を確かめよう!

「学園地獄アルカディア」の番外編なので、そちらの作品を先にプレイするとより楽しめます。
作品紹介にあるように、陰キャでいじめられっ子の主人公が、自分をかばってくれた女性に一方的な想いを抱き、自慰を繰り返す様子と、レイプまで至ってしまう様子、そして末路までを描きます。
単に陰キャが身勝手な行動をするだけの作品に見えますが、感情や想いの描写がとても丁寧で、うっかりその独善的な思想を理解できるような錯覚すら覚えてしまいます。
この丁寧な心理描写はこの作者さんならではと言えます。
最後はグロテスクなシーンで終わりますが、このCGがとてもよかったです。

男リョナとありますが、男グロという感じ。
いたぶるよりも直球で殺害してしまう、グロテスクなシーンが入ってくる感じのものが強いです。
グラシアスさんの作品の中では珍しく、やや長めの作品で、読了まで15分～20分ほど。
とても丁寧な描写で凄惨なシーンも描いているため、そういった趣味の方でも満足できます。
一方で、グロテスクなだけではなく、キャラクターのやさしさや、切なさ、喪失感なども描いているため、ラストでちょっとだけほろりとできるという一面もあります。
とてもいい作品でした、満足しています。

可愛い蛙さんたちにひどいことをする作品シリーズの始まりです。
伝説は聞き及んでいましたが、買う勇気が持てずにいまして、でも今回思い切って購入しました。
本当に素晴らしかったです!
ほかにはあまり類を見ないタイプの吸収・同化シチュに始まり、直球の超ひどいシチュもあり、そのテのイラストが好きな方にはたまりません。
どのCGもクオリティが高く美麗なので、本当に見ていて最高な気持ちになれます。
専用ビューアがついているのですが、このビューアは使いやすいので、別のCG集を使う際にも便利かと思います。

紹介通りで、ファッションメンヘラをしている主人公が、クラスメイトに唆されてムリヤリリスカをさせられるという流血BL作品です。
短編作品なのですが、グラシアスさんの作品の特徴である綿密な心理描写により、密のある作品になっています。
ファッションメンヘラとはいいますが、彼は彼なりに苦しんでおり、その苦しみが丁寧に描写されているため、ファッションメンヘラがひどい目にあうことに「ざまあみろ」というようなシチュエーションではなく、リスカされてこれからどんどん堕ちていくのだろうなあというそれを想像すると、その様子をのぞき見することに罪悪感を感じてドキドキしてしまうような、そんな感じの作品になっているのです。
闇を感じるBLを好むあなたに。

可愛い蛙さんたちの悲鳴を楽しめる作品集の総集編で、複数の作品を一度に楽しめるとてもお得な作品になっています。
直球のひどいシチュエーションもそうなのですが、同化してしまったり、中身を消化されてしまって皮だけに作り替えられてしまったりするような、かなり特殊なシチュエーションを数多く扱っています。
これだけ特殊なシチューエーションばかりをこんなにも楽しめる作品集はこちらのものくらいしか知りません。
美麗なイラストが多いのはもちろん、さっくり楽しめるラフ画像も多く収録しており、ボリュームもたっぷりです。
可愛い子たちにこんなことをしてひどい? いえいえあくまでも二次元、しかも蛙さんたちなので大丈夫!

ティラノスクリプト製のSLGですが、実験的な試みも多くみられるように思う、結構特徴的なシステムを備えています。
少女たちを暴行し監禁するフェイズ、つかまってしまった少女たちが脱出を目指す探索フェイズ、そして少女たちを「堕とす」監禁後のフェイズ…。
どれも作りが丁寧で面白いです。
ゲームのメインとなる部分が監禁後のフェイズとなりますが、こちらは暴力的な青年が主人公であるにも関わらず、少女たちとやり取りをして好感度をしっかり上げたうえで性的な行動へと移るという意外に紳士的な一面も。
一方で、少女たちを蟲だらけの部屋に閉じ込めたり、暴力をふるったりして弱らせてみたりもする、主人公の二面性を、ゲームの中でもうまく表しているように思います。
一部の少女が死ぬことがEDの条件である、というところからわかる通り、ひどいゲームでもあるのですが、一方で少女にやさしくする面もある主人公が、どこか痛々しくも見えます。
なぜか全体的に不安定な印象を受けるゲームなのですよね。
ゲームとしてはよくできています。
頭身低めのキャラクターたちのイラストもかわいらしくて好みです。

まさかの異世界転生した主人公は、ロボ子ちゃんと出会い、彼女と愛を深めていきます。
敵から逃げ回り、基地を転々とする中で、ロボ子ちゃんはどんどん傷つき、ぼろぼろの体になっていきます。
明らかに劣勢の状況から迎えた、二人の物語のラストは衝撃的でした。

とにかくロボ子ちゃんがかわいい!
特に、メカバレが好きな方にはたまらないと思います。
ちょっとグロテスクかな? というレベルにまでメカバレしますが、主人公の愛…もといXXXは、彼女がどんな状態になってしまっても変わりません。

CG集での物語は完結しても、二人の物語は終わりません。
ハッピーエンドはこれからです!!