その発情、嘘ですか?

● 真白(ましろ) - Ω(オメガ)
22歳 / 身長170cm / スレンダー系

親に捨てられ、児童養護施設育ち

遺伝的にはΩだが、抑制剤でβとして社会生活を送っていた

発情期を“演技”することで金銭を得ているが、心の奥では真っ当な愛を渇望している

本能に怯えながらも、神条にだけ惹かれていく



● 神条(しんじょう) - α(アルファ)
29歳 / 身長185cm / 精悍なルックスのエリート

外資系企業のエグゼクティブ

番制度を拒否し、性欲処理も抑制剤で済ませるほどの理性主義

真白の嘘をすぐに見抜くが、「面白い」と興味を持ち、契約を続ける

冷静な仮面の裏には、ある“喪失”が影を落としている

■ あらすじ
βと偽って生きてきたΩの青年・真白(ましろ)は、経済的な事情から、ヒートを装い“アルバイト”に手を染めていた。ある日、客として現れたのは、番を求めない冷酷無比なエリートα・神条(しんじょう)。
発情もフェロモンも演技で済ませるつもりだったが、神条だけには“嘘”が効かない——。
金と身体の取引から始まった関係は、いつしか互いの本性と本音を剥き出しにしていく。
「俺に惹かれているのは、お前の本能か? それとも——」
歪んだ出会いと抑えきれない衝動。
これは、偽りから始まるオメガバースの恋愛劇。


18744文字
72ページ