春彼岸が近づき、正祐はそわそわしていた。大吾と、鳥八のカウンターで最初に言葉を交わし、大喧嘩をしてちょうど十年。ふたりが、ひょんなことから、作家と校正者の立場を飛び越え、互いを唯一のパートナーとして結婚までするに至った、大切な十年前の記念日。だが、大吾はどうにも、そのことに思い当たっていないようで、正祐はイライラし始めていた。ついには、同僚の篠田に思わず愚痴をいってしまうほどで……!? 十年の節目を迎えた二人のとある春の日と、選挙前のあわただしい、けれど、記憶に残る日となった永田町のふたりを描いた、大人気シリーズ第10弾!!
色悪作家と校正者の歳時記10(二〇二六、春)(代議士白州英知と公設秘書藤原四郎の公示日前夜)
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